1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 内閣府公表の男女共同参画白書において、20代の独身男性の4割が、デートの経験なし、との調査結果が。昔の割合はどうだったのかな。

2022-06-17 19:59:05 | 法話
若いカップルが山門石段下で喧嘩になり「この上の住職に意見を聞こう」と寺へ。拙僧の前で散々喧嘩して少しは気が晴れたのか、落ち着いた口調で彼女さんが「住職さん。この人のご両親は大変な人格者でね。そんな両親に育てられて何故、こんな人間になるのか。持って生まれた人間性は育て方では如何ともし難い」と。

【追伸】
拙僧、彼女さんに「この彼の人間性って、どうなの」と。「非常に冷たい。人にあまり興味がない。ご両親のいいところを殆ど継承してない。そんなご両親に育てられても、これですよ。生まれ持っての人間性は、育て方で何とかなるもんじゃないと、この人を見てたら、ほんと、そう思います」と。拙僧、下を向いたまま顔を上げられない彼氏さんに「おい、君。散々言われとるで。反論はないのかい。君の行動でご両親の株まで下がっとるぞ」「いや、あんな両親に育てられたから、これぐらいで済んでるんじゃないか、と」「彼女さんよ。彼氏さん、どうも、自覚あるみたいだよ。で、じゃ、何で君は、こんな彼氏と付き合ってんの」と。「他人には冷たい、興味がないが、身近な人達には優しいから」と。「じゃ、優しいんじゃん。短所を押さえ付けたら、長所まで萎むよ。万能なんて人間、いないんだから」「そう言われてみれば、そうですけど。あまりに酷くて」「まあまあ、結婚したら、まあ、そうなったらの話だが。また、上っておいで。家庭円満を保つヒントをあげるから」と。因みに、内閣府の公表によると、配偶者、恋人がいない20代は、男性が65、8%   女性が51、4%  と。若者の恋愛離れが問題に、との事だが、30年前は、50年前は、どうだったのかな。因みに、ある番組で「彼女はいなくてもいい」という男性陣にその訳を尋ねたら「特定の女性との付き合いは、雁字搦め、強要、束縛、が辛い。その点、アイドルは、こちらから思いを向けるだけで、向こうからの締め付けがないから、気が楽」と。ほう、そうか、そうなんだ、と拙僧、その回答を聞いて。








【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 昨今『ながらスマホ』を注意すると「じゃ、二宮尊徳はどうなの」と反論を。よって現在、正座して本を読む二宮尊徳の像が、ちらほらと。

2022-06-17 09:20:31 | 法話
仏壇参りに伺うと、檀家の婆様が「夜になるとな、住職よ。道路のあっちこちに、気味の悪い蛍がいっぱい出てきよる。わしゃ、目が悪いでな、近くに寄って見てみると、スマホっていうんか、あれは。それを見てる人間の顔に光が照らされておったわ。不気味でしかないぞ、ありゃ。ほんと、変な世の中になったわい」と。

【追伸】
この婆様が「煙草をマンションのベランダで吸う『蛍族』なんてのがあったが、今は『スマホ族』やな。ベランダでやってる『スマホ族』は、ありゃ、何だ、奥さんに知られたくない事でもやってんのか。住職は度々法話で、外国では結婚届を書く時に、弁護士立会で離婚届も同時に作成する国があると。考えたら、その方が、いざという時に、スムーズにいくかもな」と。「家内の妹が英国人に嫁いで25年になるが、ロンドンではその様にしてある人が少なからず、と。そして、その方が離婚をしないと。人間は後の保証があるというは、安心して暮らせるという事なのかな」「その契約書(離婚届)がある事で、旦那も無茶な事は出来んから、自ずと夫婦の仲も、上手くいくという事なんだろうね」と婆様が。人間関係は全て、割り切れん物を無理やり割り切って、わが心と折り合いを付けていくしかない。