【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 武田信玄公が「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」と。信玄公は生涯城持たず。よって『お館(おやかた)様』と家臣より。
20代読者が「私は将来、父の跡を継いで社長に」と不安気に。対し「拙僧の周囲に限ってだが『先代が他界して、もうそんなに時間が経ったのか』という会社ばかり。これは先代存命の時と何ら変わらぬ流れを後継者が保っている、という事。であるから、時間経過を周囲が感じないんだよね」「力を付けよ、ですね」と。
【追伸】
この20代会社後継者に「拙僧が大学卒業してすぐの頃、本山の高僧が『英照(拙僧)さん。親が70歳を超えたら、死ぬかもしれん、と考えとけ。いつでも住職(お寺の後継)が出来る力を付けておけ』と。お寺でさえこれなら、営利事業は尚の事かな。社員とその家族、何十、何百、何千の生活を支える責任がトップにはある。拙僧らの世界より、もっと歳若くして、親の代理を務められる力を付けておかにゃならん。拙僧は38歳で住職の座を譲られ、父他界までの5年間で、お寺の役員、檀家に鍛えられ、罵声を浴びて、恥かいて、何とか父(先代)の死後もお寺を背負う事が。後継は、どの分野においても、親が元気な内に、が英断かな」と。