1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 女性は嫁ぎ先にたった1人で乗り込んでくる。完全アウエイ状態。姑さんも嘗てはその大変さを、嫌というほど味わってきたろうに。

2022-06-16 20:06:11 | 法話
20年前他界の檀家婆様は約50年前、嫁がせた娘が姑、小姑に酷い仕打ちを受けてるを聞いて、娘の嫁ぎ先で寝泊まりを。姑から「いつ帰るんか」と言われ「娘が幸せに暮らすを見届けるまでは帰らん」と3ヶ月居座った。この婆様、子供に対し過保護では。非常に厳しい親。その3ヶ月以降は、1度も嫁がせた家に足を。

【追伸】
この婆様、70歳を超えた頃、癌があちこちに。手術後、腹を触ったらスッカスカ。かなりの内臓を摘出。当然、余命宣告を受けたが、その時、主治医に「例え医者でも、わしの命を勝手に区切るなや。癌なんぞに命を奪われてたまるかい」と。その根性が免疫を向上させたのかな、結局、残った癌は大きくならず、手術後、15年経って、肺炎で他界を。この婆様の家(宮崎)には、月に1度、先祖供養に伺っていたが、何せ北九州から、高速使っても車で行き帰り8時間。ある時、怖々婆様に「この頃、歳を取ったせいか、体がきつくてな、婆様」と言うと「それがどうした」と。「いや、その、やっぱ、毎月、伺った方がいいよね」「あったりまえじゃ」で会話は終了。こうして法話にすると懐かしい。死しても尚、婆様の根性が貰えそう。

投稿写真が、その婆様(身長135センチ。体重30キロ程)。何度か拙僧と四国巡拝に。