【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 出会う人(物)には、出会う様になっとる。それも、一瞬早くもなし、一瞬遅くもなし。縁という縁は、全てそうかな。活かせるかどうかだけ。
読者20代男性が「住職、結婚は」と。「25歳」「奥様は」「21歳」「結婚されて何年ですか」「34年」「結婚当初の気持ちに何か変化は」「別段。ただ、愛情は増してきたかな。お寺の為に尽くしてきてくれたもんね、拙僧の祖父母、両家の両親の世話、3人の子育てをしながら。妻には、生涯掛けて恩返しを」と。
【追伸】
この20代男性が「恩返し、ですか」と。「拙僧にとっては、その意味合いが大きいかな。母親のいない拙僧を育ててくれた爺様、婆様の下(大小便始末)の世話を含め、一切の世話を最期まで。その後は両家の両親(家内の両親は現在同居)を。3人の子育てをしながら、お寺の裏方の仕事も同時に。この30年、ゆっくり休む暇などなかった。将来、どんな人生が待ち構えているか、予想も出来ない状態で『幸せになれる』と信じて、拙僧を選んでくれた女性を、大事にしない訳にはいかないでしょ。これは、世の中の奥様は皆、その条件で結婚を。気付けば、手や顔にシワや白髪が。慢性肩凝りや足腰にも支障が。掃除機を持つ時、洗濯をする時に『よいしょ』と、いつしか小声が出る様に。申し訳ない、という気持ちに加え『目を閉じるまで、大事にしなくては』と、歳を重ねる程に、どんどん愛おしくなってくる」「そんなものですか」「そんなものだよ。近いのかい」「はい。半年後に。そんな気持ちを保ち続ける事が出来るかどうか、自信がなくて」「1人でどんどん先を歩いて行かない事だね。どんな時でも一緒に歩いて行く事。夫婦の間に溝が出来るは『時間を共有しない』、これが要因の場合が最も多いかな」と。
投稿写真は、昨夜、仕事を終えて、家内と浅草から、御徒町のホテルへ。