1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 老人同窓会旅行では、朝起きて来んかったら「死んどりゃせんか」と心配して皆がその部屋に。年賀状が返って来んかったら、死んだ事に。

2022-06-10 09:34:28 | 法話
70代男性が「小学校時代の同窓会が初開催。初恋の子がいて、その子、来るかな、楽しみで」と。翌日「どうだった」と拙僧。「見た目が倍になってた。が、印象は変わらずだった。その子から『髪の毛、どこに忘れてきたの」と言われたよ。昔はそんな冗談を言う様な子では。時間の経過を感じるも同窓会の醍醐味」と。

【追伸】
お寺の本堂ではお茶飲みの時、次の様な会話が頻繁にあちこちで飛び交う。ご主人が「誰がそんなに太っていいと言ったか。契約違反だ」と。返す刀で「誰がそんなに禿げ散らかしていいと言ったか。太った身体はダイエットで痩せれるが、禿げはどうしようもないわい」「何ちや。カツラという手があろうが」「カツラはお金が掛かかろうが。ダイエットはお金を掛けんでも出来る方法がある」と。最後はいつもご主人側が口を閉ざす事に。だけどくさ、ご主人の、奥様の、変化を気にしてきたという事は、過去に置き去りにして来なかった、いう事。いるんだよね、結婚当初から何十年も奥様をその場(新婚当時)に置き去りにして、自分だけ走っていったご主人が。そりゃ、冷めた夫婦のなるわな。その結果、熟年離婚に。世のご主人達、大丈夫でっか。







【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 人間関係は全て、割り切れん物を無理矢理割り切って、わが心と折り合いを付けるしかない。人は大なり小なり、自分の都合で動くもの。

2022-06-10 07:45:24 | 法話
檀家20代男性が「住職。私の婆様だが、まだ結婚もしてないのに私の彼女に色々因縁を吹っかけるんだよな。母は殆ど言わないのに」と不満を。「その話は君の両親から聞いてる。君の婆様は、姑さんの世話をした事がない人だからね。『血は汚い』と言う言葉があってな、身内意識が多分にあるんだろうな、婆様は」と。

【追伸】
この若い男性が「そんな考え方をしてたら、子供夫婦も、孫夫婦も、家庭が崩れるよね」と。「君の言う通りだよ。若いのが自分勝手な行動を取り、結婚の縁が消えろうが、家庭不和になろうが、夫婦別れしようが、自分達のやらかしてきた結果だから、知ったこっちゃないわな。結婚は何歳でも出来るが、子供は何歳でも、という訳にはいかん。が、祖父母、父母、又は周囲が若い者の、人生を、家庭を、崩す様な事をしちゃあ、あかんわな。が、君はまだ、子供を、孫を、持った事がないだろ。わが子、わが孫ってな、可愛いもんなんだぞ。理屈抜きに。君らも子を、孫を持ったら、婆様の気持ちがわかる時期が来るよ」と。「でも、それがわかってる婆様が、何故、そんな事をするの」「世の中には理解したら、改める人間もいれば、改められない人間もいる。自我の、深い、浅い、の差もある。だからといって、与えられた環境に文句を言ってもしょうがないじゃろ。その環境に自分達が合わせていかにゃ。因みに、君の母親は婆様に『姑根性が丸出しになってるよ。気を付けなさい。旦那さんの家に入りたくない、旦那さんの家と付き合いたくない、という女性が数多くいる中、彼女さんはこの家に入ってもいいと言ってる女性なんだから、大事に育てていかないと』と注意をしたそうで、婆様、シュンとしてたそうだよ」「住職はそんな事まで、知ってるの」「君が相談に来たら、教えてあげようと思ってた」「私が相談に来なかったら、どうしてたんですか」「わざわざ呼び出してまで、話しはしないよ。この言葉を聞けるも、聞けんも、また、君にのさった縁だと思うよ」と。