金曜日、不安いっぱいで登校した息子は、信じられないくらい元気になって帰ってきました。
「ママ~、◇◇先生、元に戻った~!」
と、玄関に入るなり、大きな声で教えてくれました。
「これから、もっともっといいクラスになるように、リスタートやねん!」
その表情は、元気いっぱい嬉しそうでした。
後ほど、担任と通級の先生からお電話がありました。
担任の先生は、息子の「先生が元に戻った」という言葉には、さすがに苦笑されていましたが、息子にもちゃんと話の意図が伝わっていたことを喜んでくださいました。
「最近、子ども達が注意されても「まぁいいか」って感じで、何度も同じことをする傾向があったので、こんなことでは事故にも繋がりかねないと、ここ数日厳しく注意をするようにしていたんです。
そのせいで、〇〇君の他にも、委縮して元気のない子がいました。
これもいい機会かなと思って、1時間目にクラスで話し合う時間をもちました。
『先生が、怒ってばっかりのそんな先生でいたいと思うか?
みんなもしんどいやろ?
怒られて行動するより、どうやったら楽しいクラスになるか、自分達で考えてルールを守っていこう』
っていう話をしたんです。
子ども達も分かってくれたみたいで、
『これを機会にもっといいクラスにしよう! リスタートや!』
って、話になったのですが、〇〇君にもちゃんと伝わっていたみたいで良かったです。」と。
先生の思いも、子ども達のやるべきことも、変わったわけではありません。
ただ、そう話していただいたこと、伝え方を少し変えてくださったことで、特に息子は、やるべきことに落ち着いて取り組めると思うので、先生の対応に本当に感謝しています。
さらに、通級の先生からは、
「ソーシャルの時間に『聞く』ということについて考える授業をしました。」
と、お電話をいただきました。
「自分に関係がないことで友達が注意されている時、何パーセントの力で聞いたらいいと思いますか?」
という質問をされたそうです。
息子は、「全く分からない」と答えたそうです。
一緒に通級を受けている友達は、「20%」と答えたそうです。
息子は、クラスメートが注意されている時にも、おそらく自分が怒られているように100%の緊張度で聞いているので、しんどさが溜まっていくのだろうと言われました。
「自分が関わっていないときには、☆☆さんの言うように20%ぐらいで聞いていて、残りの80%はリラックスした気持ちで聞いていいんやで。」
という話を先生がしてくださると、
「じゃあ、僕は24%で聞くようにする。」
という風に答えたそうです。
「では、〇〇君に対して話をしている時には、何%で聞いたらいいと思いますか?」
という質問には、息子は、しばらく考えて、
「99%」と、答えたそうです。
「『100%』って答えじゃなくて、ほっとしました。」
と、先生は、息子に伝えたそうです。
「お話の中の100%全てが必要だったりすることは、あまりありません。
冗談とか、必要のないことも入っているかもしれません。
もしかすると、間違っていることがあるかもしれません。
100%絶対正しいと思っていることでも、違う可能性があるかもしれないからです。
これから、大人になっていくと、色んなことを言われるようになります。
いらんことまで言われることもあります。
そんなときは、100%でなく少しパーセントを下げて、残りはリラックスして聞くようにします。
これを『大人になる』と言います。
小さな子どものときは、いつも100%で聞いているけど、だんだん成長すると、自分にとって必要なことをしっかり聞くことが出来るようになってくるのです。」
というような話をしてくださったそうです。
息子がしんどそうにしているときは、
「今日、何%で聞いてきた? もうちょっとリラックスした方がいいんちゃう?」
という風に声をかけて、ルーズになることを教えてあげてほしいと言われました。
良くも悪くも、成長する中で自然に身に付いていくことが難しい息子。
子ども達に注意をしている担任の先生の立場では、息子にここまでは言えないでしょう。
通級の先生と連携してフォローして下さり、息子にとっても良かったと思います。
先生方の話が全て理解できたわけではないと思いますが、息子の不安はすっかり消えたようです。
そういえば、家に帰って来てから、
「これは鉛筆に見えるけど、鉛筆じゃないかもしれへんで~。」
などと、言っていました。
「どう見ても鉛筆やん!」と、言うと、
「物事に100%はない、って知ってた~?
99%そうでも、残りの1%は違うかもしれへんねんで。」
と、得意そうに言っていました。
「これは電器やけど、100%絶対じゃない」とか、
「日本って国は、日本じゃないかもしれない」とか・・・。
「ママ~、もし、絶対に100%そうやで、ってことあったら言ってみ~!」
と、言うので、
「ママは、〇〇のママやで!」と、言うと、
「う~~ん・・・」と、複雑な顔をしていました。
「99.999999・・・9%そうやけど、0.000000・・・1%は違うかもしれへん。」
その何とも言えない表情がおかしくて、可愛かったです。
100%はない・・・本当にそう想います。
リラックスの重要さが伝わってきました(^-^)
みんなのブログからきました。
コメント、ありがとうございます。
息子のことを真摯に思ってくれる先生に恵まれ、本当に良かったと思います。
こうだと言われると、それしかなく、融通のきかない息子は、
なかなかルーズになることは難しいのですが、
物事に100%はない・・・ということが、
自由な想像の糸口になってほしいと思っています。