人間は「秘密」を知りたいという好奇心が働くように創造されています。あなたもそのような好奇心を働かせたことがありますか。神エホバはみ言葉・聖書の中で明らかにしておられる、人を魅了して心をとらえる一つの秘密、奥義があります。それは、「(神エホバの)ご意志の神聖な奥義」と呼ばれています(エフェソス1:9)。それについて学ぶことは、好奇心を満足させる以上の益が得られます。この神エホバの奥義に関する知識は、私たちを救いに導き、神エホバの計り知れない知恵の一端を見ることになります。神エホバは、ご意志の神聖な奥義を漸進的に明らかにされています。今日はそのことについてお伝え致します。
最初の人間アダムとエバがエデンの園で、悪魔サタンに唆され、神エホバに罪を犯した時、地上の楽園に完全な人間を住まわせる、という神エホバの目的はくじかれたかに見えたかも知れません。しかし、神エホバは直ちに起きた問題に対処し、こう言われました。「わたし(エホバ)はお前(蛇)と女との間、またお前の胤と女の胤の間に敵意を置く。彼はお前の頭を砕き、お前は彼のかかとを砕くであろう」(創世記3:15)。
このエホバの言葉は、聖書が書き記された根拠となる言葉ですか、この言葉を読むだけでは難解な、なぞの秘められた言葉です。この「女」とは誰でしょうか。「蛇」とはだれですか。蛇の頭を砕く「胤」とは誰でしょうか。アダムとエバはその意味を推測するしか方法がありませんでした。しかし、神エホバのこの言葉は、その不忠実な夫婦の子孫であっても、忠実な人すべてに希望を与えました。神エホバの義が大勝利を収め、神エホバのご意志・目的が実現するのです。しかし、どのように神エホバのご意志が実現するのでしょうか。それは謎でしたが、聖書はそれを、「神聖な奥義の中の神(エホバ)の知恵、隠された知恵」と呼んでいます(コリント第一2:7)。
「秘密を明らかにされる方」であるエホバ神は、漸進的に、この奥義の展開に関する詳細な点を明らかにされます(ダニエル2:28)。なぜ、漸進的に明らかにされるのでしょうか。例えで考えてみましょう。幼い息子から、「パパ、僕はどこから生まれたの?」と、質問された時、愛のある父親はどのように答えるでしょうか。知恵に富む賢い父親は、その幼子が理解できる程度の情報だけ与えます。子供が成長するにつれ、もっと多くの理解に必要な事柄を教えてゆきます。同様に神エホバは、民が神エホバのご意志と目的に関する啓示を受ける備えのできている時期を見定めておられます(箴言4:18.ダニエル12:4)。
神エホバは、そうした啓示をどのように行われて来たのでしょうか。多くのことを明らかにするために、一連の契約をお用いになられました。あなたも、家の購入、お金の貸し借り、あるいは就職時などに、何らかの契約を結ばれたに違いありません。そうした契約は、双方が同意した条項が履行されるという法的な保証となります。では、神エホバが人間と正式な契約を結ばなければならないのでしょうか。神エホバの言葉があれば、それで十分ではないかと考えられるかも知れません。しかし、神エホバは幾度も法的な契約をもって、快くご自分の約束の言葉を裏書きされました。それら盤石の契約・協約は、不完全な人間である私たちが、神エホバの約束に確信を抱くためのいっそう堅固な基盤となっています(エレミヤ10:23.ヘブライ6:16~18)。しかも、聖書を通してその内容が開示されています。次に最初の契約:「アブラハムとの契約」についてお伝え致します。引き続きお読み下されば幸いです。
「参照資料」:神エホバのご意志の神聖な奥義は、ものみ塔聖書冊子協会発行、「エホバに近づきなさい」。
長閑なり 入り江に集う 冬カモメ 今日の一句
市内真珠店の「生け花」