皆様方のご両親も、自ら進んで子供の福祉のために愛を注がれたに違いありません。また友人や同僚の中にも、他の人に役立つように愛ある親切を惜しまない方がいらっしゃるに違いありません。こうした自ら進んで愛ある親切を示された最高の模範・手本は、神エホバとそのみ子イエスです（ペテロ第一２：２１）。今日は、神エホバは自ら進んで行動された、その愛についてお伝え致します。
愛は新しいものではありません。そもそも、神エホバは何に動かされて畏怖の念を抱く宇宙と地球、また地上に人間の創造の業を始められたのでしょうか。ひとりで寂しかったからでも、交友関係を必要としたからではありません。神エホバは全てを備えた全き方であり、何かに欠けていて他の者に何かを供給してもらわなければならない、というようなことはありません。しかし、神エホバは自然なこととして、能動的な特質である愛に動かされ、生きる喜びを、その賜物の価値を認識できる理知ある被造物と分かち合うことを望まれました。「神（エホバ）による創造の初め」は、神エホバの独り子イエスでした（啓示３：１４）。次いで、神エホバはその「優れた働き手」のイエスを用いて、他のすべてのものを生み出されました（箴言８：２２～３１）。まず、生み出されたのはみ使いたちでした（ヨブ３８：４，７．コロサイ１：１６）。それら強大な霊者のみ使いたちは、自由と理知と感情が与えられ、互いどうしの、そして何よりもエホバ神との愛ある結びつきを築く機会に恵まれていました（コリント第二３：１７）。ですから、それらのみ使いたちは、まず神エホバに愛されたので、神エホバを愛したのです。
人間に関しても同じことが言えます。アダムとエバは、最初から、いわざ愛に包まれ、エデンの園に置かれました（創世記２：１５，１６）。エデンの園の楽園のどこを見ても、自分たちに対するみ父エホバの愛の証拠を見ることができたのです。聖書の言葉に注目してください。「エホバ神はエデンに、その東の方に園を設け、ご自分の形造った人をそこに置かれた」（創世記２：８）。あなたは、とても美しい公園に行ったことがありますか。そこで一番心地よいものは何ですか。あずまやに射す木漏れ日でしょうか。花壇で咲き誇る、色とりどりの花ですか。小川のせせらぎ、鳥のさえずり、虫の鳴き声などのバックグランド・ミュージックでしょうか。木々の果物や花の優しい香りはどうでしょうか。いずれにせよ、今日のどんな美しい人間の手の業の公園も、エデンの園とは比べものになりません。なでぜでしょうか。
エデンの園は、神エホバご自身によって自ら進んで設けられたものです。言葉では言い表せない魅力的な楽園であったに違いありません。目に麗しい樹木や、おいしい果物を産する木々がそろっていました。エデンの園はよく潤い、広々としており、興味深い多様な動物たちによって活気に溢れていました。アダムとエバには、やりがいのある仕事や完全な伴侶など、幸福で充実した生活を送るのに必要なものすべてが備えられていました。神エホバがまず進んで愛してくださったので、アダムもエバも同じようにして、神エホバに応えるべき十分の理由がありました。しかし、アダムとエバはそのようには応じませんでした。進んで愛の気持ちから天の父エホバ神に従うどころか、利己的な態度で悪魔サタンの唆しに従ったのです（創世記２章；３：１～６．啓示１２：９）。
それは、神エホバにとって非常につらいことであったに違いありません。とはいえ、その反逆ゆえに、神エホバの愛ある心に苦々しい気持ちが生まれたでしょうか。そのようなことはありませんでした。神エホバの「愛ある親切」または「忠節な愛」は定めのない時にまで及び」ます（詩編１３６：１）。それゆえ、神エホバは直ちに、アダムとエバの子孫の内、正しい性向を持つ者すべてを受け戻すための愛ある備えを設けるという目的を明らかにされました（創世記３：１５）。すでにお伝え致しましたが、そうした神エホバの目的の備えには、愛するみ子イエスの贖いの死の犠牲も含まれており、それはみ父エホバにとって、無私の愛がなければできないことでした（ヨハネ第一４：１０）。
そうです、神エホバは初めから、自ら進んで人類に愛を示して来られました。数えきれないほど多くの点で、自ら進んで「まずわたしたちを愛してくださった」のです。愛は調和と喜びを促進します。ですから、神エホバが「幸福な神」と呼ばれているのはもっともなことです（テモテ第一１：１１）。神エホバは、私たち人間を一人一人愛し、高く評価されていることを次回からお伝え致します。
神エホバは自ら進んで行動し、愛を示してくださったことに感謝し、神エホバに近づかれる方々は幸いです（ヤコブ４：８）。
中学の 恩師に会えし 寒牡丹 今日の一句
今年は遅れている「緋桜の開花」
