偉大な創造者エホバ神は、愛の神ですから、限界のある私たちの良い点を探し出して、注深く悪い点からふるい分けてくださることを知ると、私たちは「心を安んじる」ことができるのではないでしょうか(ヨハネ第一3:19,20;4:8.エレミヤ10:23)。前回に引き続き、聖書からお伝え致します。
神エホバは、私たちの不完全さだけを見ることなく、可能性にも目を留めてくださいます。例えで説明しましょう。芸術作品の愛好家は、ひどく傷ついた絵画などの作品を修復するためには、いかなる努力も惜しみません。例えば、英国ロンドンのナショナル・ギャラリーで、ショットガンを持った人が約3,000万ドル相当のレオナルド・ダ・ビンチの絵を傷つけた時、その絵は傷ついたのだから処分した方が良い、などと言う人は一人もいませんでした。すぐに、その500年近く前の傑作の修復作業が始まりました。(今日のニュースではモネの「睡蓮」の作品が発見され、修復作業を始めると伝えていました)。なぜでしょうか。それが芸術愛好家たちにとって極めて貴重な作品だったからです。私たち人間は、「男性も女性も神の像(かたち)」に創造されており、そうした絵画より価値があるのでないでしょうか(創世記1:26,27)。しかも、畏怖の念を抱くまでくすしく創造されています(詩編139:14~16)。私たちは神エホバの業によって創造されており、神エホバの目に確かに価値があるのです。アダムから受け継いだ不完全さのゆえにどれほど傷ついても、神エホバの目に貴重なのです(詩編72:12~14)。私たち人間をくすしく造像された愛の神エホバは、ご自分の過分のご親切に溢れる世話に応じ、ご意志を行なう人すべてを完全な状態にするため、必要な事柄をご自身の目的に沿って行われます(使徒3:21.ローマ8:20~22)。
そうです、神エホバは、人の内にある、本人が気付かない良い点にも目を留めて高く評価してくださるのです。そして、私たちがみ言葉・聖書を学び、唯一まことの神エホバとそのみ子イエスについての正確な知識を学び、神エホバのご意志を行ない続けるなら、神エホバは私たちの良い点を成長させ、私たちが最終的に完全になるように導いてくださいます(ヨハネ17:3)。事物の体制の支配者悪魔サタンがどのように私たちを扱って来たとしても、愛の神エホバは忠実な僕たちを、望ましいもの、貴重なものとして高く評価してくださるのです(ヨハネ第一4:8;5:19.ハガイ2:7脚注)。こうした神エホバの深い愛について知ると「心を安んじる」ことができるのではないでしょうか。
次回は「心を安んじる」四つ目の、愛の神エホバは積極的に愛を実証しておられる、ことについてお伝えいたします。引き続きお読み下されば幸いです。
鮮やかや 黄色輝く 福寿草 今日の一句
晴れた日に残る「飛行機雲」