ヤコブは神エホバが共にいてくださり、自分の家であることを確信し、誓約しました。ヤコブは旅を続けますが、どのように進展するでしょうか。聖書は次のように記しています。
「その後ヤコブは旅を続け、東方の人たちがいる地方に向かった。やがて野原に井戸があるのが見え、そばで羊の3つの群れが休んでいた。その井戸は、羊の群れに水をやるためによく使われていたのである。井戸の口には大きな石が置いてあった。全部の群れがそこに集まると、羊飼いたちは井戸の口から石を転がしてどけ、羊に水をやり、それから石を転がしてどけ、羊に水をやり、それから石を元に戻すのだった。
ヤコブは羊飼いたちに言った。「私の兄弟たち、皆さんはどこから来たのですか」。彼らは言った。「ハランから来ました」。ヤコブが、「ナホルの孫のラバンを知っていますか」と尋ねると、彼らは、「知っています」と答えた。「彼(ラバン)は元気にしていますか」とヤコブが聞くと、彼らは言った。「元気にしています。ちょうど彼(ラバン)の娘ラケルが、羊を連れてもうすぐやって来ます」。ヤコブは言った。「まだ真昼です。(羊の)群れを戻す時間ではありません。羊に水をやって、草を食べさせに行ったらどうですか」。彼らは言った。「全部の群れが集まって、井戸の口から石がどけられるまでは、羊に水をやってはいけないことになっています」。
ヤコブがまだその人たちと話しているうちに、ラケルが父の羊を連れてやって来た。ラケルは羊飼いだったのである。ヤコブは、伯父ラバンの娘ラケルとラバンの羊を見ると、直ぐに近づいて行き、井戸の口から石を転がしてどけ、ラバンの羊に水をやった。それからラケルに口づけし、声を上げて泣いた。そして、自分がラケルの父の親族であり、リベカの子であることをラケルに話した。ラケルは走って行き、あったことを父に話した」(創世29:1~12)。
上の聖句に記されている通り、野原の井戸は石で蓋がされており、羊の群れの飲み水として管理されていたことが分ります。またヤコブの伯父ラバンの娘ラケルは羊飼いだったことが記されています。羊飼いは男性の仕事だけではなく、女性の仕事でもあったことが分ります。羊飼いは通常一つの群れで600百頭位世話をしていましたので、狼や熊からの保護をしなければならない、勇気の必要な大変な仕事でした。
さて、ヤコブとラケルの出会いはどのように進展するでしょうか。次回に引き続きお伝え致します。
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夕立ちの 少しあり空 仰ぎ見る 今日の一句
近くの道辺の「キバナコスモス」