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快風丸

俺の船に乗らないか。

北斎

2008-03-21 20:11:49 | Weblog
 雨上がりの春分の日の午後、美術館へ。
名古屋市美術館特別展 北斎。
 かつての映画「北斎漫画」のイメージが強く、恐ろしいほどのバイタリティーの人という印象を持っている。

 版画の人だと思ってましたが、代表作の赤富士、大浪などは70歳(!!)を超えてからの作品で、肉筆画など版画以外の作品のほうがメインらしい。

 今回、オランダとフランスから里帰りした江戸の風俗を描いた肉筆画が多数展示されていた。画もさることながら、江戸の暮らしが見えるようで楽しかった。

 色彩の鮮やかなこと。美人画の着物の色なんて、もう画面から飛び出してきそうな勢いです。

 世界一有名な絵画といえば日本では、「モナリザ」だが、海外では北斎の「大浪」という意見も少なからずあるとのこと。日本人の日本知らずといったところだろうか。

 また、アメリカの雑誌「LIFE」がこの1000年で最も偉業を成し得た人物ベスト100とのアンケートをしたところ、1位はエジソン、北斎は86位、唯一の日本人としてランクインしているそうである。

 ゴッホが影響を受けたというのは知っていたが、ドビュッシーが北斎の「大浪」にインスパイアされて交響詩「海」を作曲したとは知らなかった。

 美術って音楽的なんだなって考え始めています。