では、聞いてみましょう。
なんとなく、アナログ盤。
悲しきサルタン。
とても引きしまった音に変わりました。
集中して聴いていると、各楽器の音が、それぞれ、はっきり聞こえます。
ギターの音、ストラトのピックアップポジション、ピッキングニュアンス、
ドラムの音、ライドシンバルのどの位置をたたいているのか。
興奮しました。
今までは、低音が全体にまとわりついて、なんとなくぼやけた音だったんだな。
ずっと前に、大須のオーディオ専門店でケーブルを購入するときに店員に質問した。
「高いケーブルって、やっぱり良い音がするんですか?」
「変わりません。」
「じゃ、なんでそんなものが存在するのですか?」
「精神衛生の問題です。高いモノを買って安心したい人が買うのです。」
最近、今回のDIYに先駆けて、ネットでいろいろと調べてみた。
スピーカーのセッティングで、かなり音は変わるらしいと分かった。しかし、それは、
「良いように変わるとは限らない。」
だから、身近な素材でいろいろやってみて、コレというのを見つけてゆくのが良いそうです。
たとえば、インシュレーターだったり、セラミックブロック、大理石の置き台など、専用品は、
数万円と高価なのが常。そして天井知らず。しかし、これも、ある専門家によれば、
「それにかけるお金で、生の演奏を聴きに行きなさい。そのほうがよっぽど耳が肥えます。」
我が意を得たり。
オーディオの音を聞くのではなくて、音楽を楽しむのです。あくまでも、本物は生演奏で、これは
代用品であることを忘れてはならない。
それにしても、ほんとに変化しました。ボリュームを上げても、うるさくならずに、小さな音が
よりハッキリ聞こえるようになりました。聴くことの楽しさがよみがえってきました。
生活のなかで、ゆっくり音楽を聴くことをしなくなっていた。BGMとして聞き流していた。
しかし、これで、音楽鑑賞の環境が整った。
さあ、聴くぞ。そして、新曲をつくるぞ。