快風丸

俺の船に乗らないか。

美しき’60年代手巻き日本製

2016-03-03 00:15:30 | Weblog

 SEIKO 5 自動巻き、海外モデル逆輸入日本製をずっと使ってきたが、

ここへきてパワーリザーブが衰えてきた。

腕から外して置いといても、だいたい36時間くらいは正常に動いていたが、

このところ、時々6時間ほどで止まっていることがある。

価格は¥9,000ほどで、長年使ったので、そろそろお役御免かと。

オーバーホールに出すと、¥15,000ほどかかるらしいし、修理となると純正パーツが

入手困難で、すごく高くつくのだそう。

 

で、学生のころに買ったSEIKO LAWREL手巻き。

京都北野天満宮の初天神の露天で買ったもの。

’60年代初頭の製造で、¥8,000という。

日本製のアンティークウォッチが再評価され始めたころで、この手の時計は高値が付き始めていた。

パールホワイトのフェイスに細いゴールドのニードル、シンプルなデザイン、キズ、汚れなどが目立たず、

だいぶ擦り切れてはいるが、厚く美しいオレンジゴールドメッキ。

外観のコンディションがすこぶる良かった。

 

¥8,000は相場に照らして、破格だった。

ショップで買えば、¥20,000は下らなかったであろう。

とはいえ、学生にとっては高価であり、内部のコンディションは未知数である。

うさんくさい露天の主が言うには、オーバーホールしてあるので、長く使えるとのこと。

もちろん、信頼性は限りなく低い。

 

良くも悪くも一期一会か。

で、迷った挙句に購入した。

その後5年ほどメインで使用した。

驚くほど正確に時を刻み続けた。

 で、これを次のを買うまでつなぎで使ってみようかと思った次第。

ジリジリと巻き上げると秒針が動き出した。

一週間、毎日使ったが、驚くべきことに、日差5秒ほど。

少なくとも30年、ベルトは交換してありますが内部はノーメンテナンスである。

 

さすがSEIKO、工業立国の面目躍如である。

そして美しい。