Tokuzo Live 2016.5.2.Tue.
「ファイトぉ~っ 平常心。」
小川美潮4to3Band
小川美潮(vo)
今堀恒雄(g)
近藤達郎(key)
Ma*To(key)
Mecken(b)
whacho(perc)
Grico富岡(dr)
新曲が多かったのでうれしかった。
小川さんが、まだまだこのバンドでやる気ということだから。
アーティストは、どんなジャンルでもすべからく、常に新しいことをやり続けなくてはならないのだ。
アルバム「4to3」からは5曲。
チャクラの曲も数曲。
ソロの別のアルバムからも。
TOKUZOの音響は素晴らしいといつも思うのです。
Dr.は元TENSAWのグリコ。
ドラムを叩くというより、ライブハウスを鳴らしている感じ。
こればかりはライブでしか出せない、どんな立派なオーディオでも再現は出来ないと思う。
私にとって小川美潮の歌は音楽であることを超え、生きるための何かである。
1991年のアルバム「4to3」が何度聞いても新しいと感じるのは、そこにある暮らしの清々しさだと思う。
それは、空間であり、時間、風、空、洗いざらした木綿の服。
大人なら誰もが忙しい。期待よりも不安が大きい。楽しいことより苦しいことの方が多い。
歌を思い出すと、清々しい暮らしの風景の中に身を置くことができる。
高い空、涼しい風が吹く、洗濯する、背伸びする、ざわざわと木が揺れて花が咲いて草のにおいがして。
歌は幻想よりもずっと具体的で豊かなものだ。
生きることが怖くなくなるのだ。
帰り道、そんなとりとめもないことを考えていた。