最後の難関
飛騨牛街道のピーク、うそピークも越え
残り10km
・・・後、10kmあるのかー・・・
目の前には一面の太陽光パネル。
大規模な太陽光パネルったら、ここだけかと思っていたら
高山市内、マラソンコース内にも、あちらこちらに見られた。
エコシティなんだねぇ
「メカトロニクス高山メガソーラーパーク付近空地」エイド
と、言う、ウルトラマラソンエイド中、最も長い名前部門優勝を狙っているのでは
ないかというエイドに到着。
もう16時なのに水をかぶる。
ゆるゆるとした下り道を駆け下る。
ここまで到達できたランナーの頭の中は
「飛騨牛っ!飛騨牛っ!」とコール
次のエイドを目指す活力となっている。
横には畜産研究所。
ここまで脚を温存できたランナーはガンガン飛ばして抜き去っていく。
私はといえば、脚は売り切れ状態。平地と同じスピードで行くのが精一杯。
バイパスの高架の下を抜け158号線白川街道へ
しばらくいくと待ちに待った
飛騨牛エイド
「公文書館」エイド
まずは清見サイダー
紙コップで飲んだ為か、「ん~?」って感じ
サイダーはビンでゴクゴクいきたいね。
その横に、待ってました
飛騨牛!!!
街の牛串をバラした感じのお肉がトレイにずら~り。
ご丁寧に1個1個楊枝が刺してある。
1個目、パクッ
ウマ~・・・
2個目で後のランナーのこと考えて、止めときました。
昨日、最高級と串と民宿の飛騨牛食べて、違いが分かったのだが、
このエイドのは、街の牛串よりはいい肉使っている感じ。
その隣はシシ汁、猪汁
お肉は少なかったけど、普通の豚汁より濃厚な感じ。
椅子に座って、じっくり味わう。
白玉団子の入ったお汁粉もあったが、
もう、お腹に入らず。泣く泣く断念。
なにもこんなひとつのエイドにまとめなくても、
「千光寺エイド」辺りに置いてくれればゆっくり食べられたのに・・・。
このエイドでもたっぷり時間を使い再スタート。
エイドを出てすぐ、信じられないものを見る。
前方より「ボッボッボッ」と音を立て、やってくる白い車
あれは・・・
トヨタ2000GTやんけ~!?
(画像は拾い物)
なんでこんなところに・・・
走りながら視線は釘付け。
後ろにいた若いランナーは何?って、きょとんとしている。
博物館等で見たことはあったけど、動いているのを見るのは初めて。
う~ん、予想外にいいものが見れた。
一旦広い道をそれ、再び農道へ
ちょっとした上り道になるが、もう少しということで
歩いている人は少ない。
T字路を右に曲がり宮川に掛かる橋を渡ると県道73号線
信号が変わるのを待って反対側へ渡る。
信号待ちの間、後から来た女性ランナーが歩道脇で苦しそうにしている。
「大丈夫ですか?」と聞いたが
「大丈夫です」とのこと、もう少しだ、がんばれ!
上りや下りだと、走りにメリハリがでるが
フラットだと、どう走っていいのか分からなくなる。
歩道の細かいアップダウンや電柱などを避けるのも、ここまでくると苦痛になる。
最後のエイド
「ナカムラ電気」エイド到着
「後3km、がんばれ」と応援してくれる。
水だけいただいて出発。
距離表示はカウントダウンに変わって、
ガーミンでは、とっくに100km越えている。
信号を渡り右折、残り1kmを切っている。
遠くにビックアリーナのある森が見えている。
ビニールハウスや田んぼが並ぶ真っ直ぐな道。
距離はそんなでも無いはずだが、スピードが出せないので長く感じる。
だんだん道の脇で「おかえりなさーい」と出迎えてくれる人達が増えてくる。
その先にはゴールへ向う最後の壁となる上り坂。
ビッグアリーナが見えてきた。
道の反対側、アーチの上からは
「おかえりなさーい!」「もう少しー!」「がんばったー!」
と多くの人達が称えてくれる。
私も両手を振って答える。
右に曲がってスロープを駆け上がる。
4時45分スタートと5時スタートに分かれている。
地元バレーの選手だろうか?ハイタッチをしてくれる。
一番奥の娘が好みでした・・・(ヲイ)
スロープ入り口に計測マットが敷いてあり
放送席のモニターに繋がっているらしい。
「11○3番、pink_manさ~ん!神奈川から来られました、
これはチョッパーの仮装ですね。おかえりなさーい!」
とアナウンス
スロープで一人抜かれて抜き返すことも出来たけど、
もう順位どーでもいいわ。
後ろを見ると間も空いている。
前のランナーのゴールを見届け、
テープが張りなおされるのをスピードを調節しながら待って
周りの人達とハイタッチしながら
ゴーーーール!!
(今回、ゴール写真無し。)
目の前にスタッフTシャツを着たおっさんが立ちはだかる
この大会の名物
高山市長その人である。
「完走おめでとう」と言って手を差し出してくる。
こんな機会めったに無いのでハグしてやろうかと思ったが
こんな汗まみれなおっさんに抱きつかれても、うれしくないだろうと思い
両手でがっちり握手。
「コース変わって楽になったと思って舐めてました~、きつかったっすー」
と伝える。
「また、来年も参加してください」と最後に言われ
「へへへ」と誤魔化す。
高山市長から離れると
地元の学生がメダルを持ってきて掛けてくれる。
えちごくびき野に引き続き、木製のメダルだ。(流行っているの?)
計測チップを外してもらい完走証を印刷してもらう。
100km 12時間36分24秒
まぁ、こんなもんかぁ
その後、着替えて
屋台で生ビールと牛串購入。
ちびちびやりながらゴール前スロープで応援。
(ゴール後のビールもおいしかったです)
実は私、ウルトラマラソンでは自分のゴールより
他人のゴールの方が感動するのである。
(たぶん、自分がリタイアしたら、それどころでは無いだろうが)
制限時間ぎりぎりになってくると、痛い足を引きずりながらダッシュするのを
みたり、応援が必死に「まだ間に合うー!」とか叫んでいるのを見てるだけで
ホント泣きそうになってくる。(私も叫んでいるわけだが)
今回も4:45スタートの最後のランナーがギリ間に合わなかった・・・。
同宿のOさんやブログで知り合った人も次々とゴール。
中村優ちゃんも堂々のゴールをしてました。
交代してるのかもしれませんが、カメラマンもすげ~。
しかし優ちゃん、ちょっとぽっちゃりしてません?
そして、すべての競技終了~。
タクシー乗り場にて聞くと自分で呼ぶとのこと。
会場の電話で呼んで、10分くらいタクシー到着。
宿に帰るまで、運転手の方から労いのお言葉いただきました。