権現砦 - ごんげんとりで ー

自由人カメさんの日常

佐伯の民話

2009-03-28 09:36:31 | 日記
悪谷兵衛
名前は悪そうだが、昔、悪谷兵衛と言ってとても熱心な農夫がいたそうな。兵衛はとても米作りが上手で、周りのお百姓さんはみんな「なんで兵衛は米作りが上手なんじゃろう?」と不思議に思っていたそうな。ある時、「どうしてこがあに上手にコメを作るのか」聞いてみたら。兵衛は「あの向こうの山の「こぶし」の花が咲いたときにもみをまくのじゃ」と教えてくれた。それを聞いたお百姓、こっそり向こうの山のコブシの木を全部切ってしまった。翌年、兵衛は「もうそろそろ咲いてもいいが・・・」と思ってもコブシは咲かない、周りの百姓はみんな田を植えているのに、まだ種まきをせずにいたが、おかしいと気が付き山に行ってみると…・なんとコブシはみな切られてしまっていた。「このう・・・」と怒り狂いあわてて種をまいたが時すでに遅く、兵衛の田んぼは実らなかった。
続く
コメント
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