カタリと銃を下ろすカガリ、オズオズと見やると、動かなかったはずのアスランがゆっくりと起き出した。
「アスラン…?お前…生きて…」
カガリがその存在を確かめるように、両手でアスランの輪郭をなぞる。
アスランはそっと微笑んだ。
「幽霊じゃないよ。…君の『石』が守ってくれたんだ。」
そういって首にかけていた物を取り出して、カガリに見せる。
カガリは驚愕に目を見開く。そしてその瞬間、全てを思い出した。
銃弾が食い込んだままの―――『ハウメアの守り石』がそこにあった。
「アスラン、お前…」
「これであの時の約束、叶えることが、ようやくできた…」
アスランが内ポケットから、何かを取り出した。
すっかり色あせて、変色して茶ばんでいるところもあるそれはボロボロで…それでもある形をしていた。
カガリの下駄箱にあった、あの『カード』と同じ。えらくいびつで、それは幼児の描いたものと思われる『ジャック・ランタン』。
そしてそこには、鏡文字交じりのクレヨン書きの文字と、同じく6個貼られた手描きの『パンプキン』の『スタンプシール』。
長い時を経て、カガリの記憶によみがえってくる―――それを描いたのは、幼い時の自分。
そして、カガリを追いかけていた、あの少年は…
「お前…もしかして…『アレックス・ディノ』…」
その名を呼ばれたアスランは、翡翠から涙を溢れさせ、カガリを全身の力を込めて抱きしめた。
<・・・続きを読む>
ラストまで読んでくださったあなたと一緒に・・・
「Happy Birthday!アスラン」
「アスラン…?お前…生きて…」
カガリがその存在を確かめるように、両手でアスランの輪郭をなぞる。
アスランはそっと微笑んだ。
「幽霊じゃないよ。…君の『石』が守ってくれたんだ。」
そういって首にかけていた物を取り出して、カガリに見せる。
カガリは驚愕に目を見開く。そしてその瞬間、全てを思い出した。
銃弾が食い込んだままの―――『ハウメアの守り石』がそこにあった。
「アスラン、お前…」
「これであの時の約束、叶えることが、ようやくできた…」
アスランが内ポケットから、何かを取り出した。
すっかり色あせて、変色して茶ばんでいるところもあるそれはボロボロで…それでもある形をしていた。
カガリの下駄箱にあった、あの『カード』と同じ。えらくいびつで、それは幼児の描いたものと思われる『ジャック・ランタン』。
そしてそこには、鏡文字交じりのクレヨン書きの文字と、同じく6個貼られた手描きの『パンプキン』の『スタンプシール』。
長い時を経て、カガリの記憶によみがえってくる―――それを描いたのは、幼い時の自分。
そして、カガリを追いかけていた、あの少年は…
「お前…もしかして…『アレックス・ディノ』…」
その名を呼ばれたアスランは、翡翠から涙を溢れさせ、カガリを全身の力を込めて抱きしめた。
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