今日、どうしても母が「見たい!」と言い張る劇場版「ミステリと言う勿れ」を一緒に見てきました。
原作とほぼ変わらない展開で、そこがありがたかったです。変に脚色つけられると、かえってわかりにくくなったり原作の良さが生かされなかったりしてしまうので。
ただ、母はドラマから入った人なので、整くんは「菅田将暉でないと可愛くない!」と言い張る(苦笑) 確かに原作に比べて可愛いですよね。あの喋り方も独特で、本当に朴訥とした感じで他人に流されない、感情も滅多にぶれない整くんを演じられるのは、菅田さんしかいないだろうなぁ・・・
クオリティもストーリーも凄くよかったので、原作ファンもドラマファンも見てきっと満足すると思います♪
そして満足いくかどうか!?夏アニメもちょこっと最終回感想です。
『もののがたり』:漫画原作のアニメ化2期目です。
兄姉を付喪神に殺され、付喪神に激しい憎悪の念を持つ主人公の岐兵馬は、祖父の命令で京都長月家にて居候し、同じく京都塞眼の御三家の一つ、門守家で修業を開始する。椿の支援も受け、次第に実力を発揮しだしていく兵馬の下に、京都三大付喪神の一角である雅楽寮と共に葵祭の警護に当たる様指示を受ける。そこに番傘の付喪神が暴走する。唐傘を追っている兵馬だったがこれは目的のものではなかったものの、その様子を見ていた唐がいた。後日唐傘がぼたんを狙うも、雅楽寮の一つ吹枝の助けも入り、兵馬はぼたんと彼女の友人たちを救出できた。だがこの戦いは囮であり、本体は長月家を急襲。守りの要の匣を失ってしまう。そんな中、婚礼調度に東京への呼び出しがかかり、兵馬はぼたんを門守の家で守ることとなる。しかしそこに唐傘の部隊が襲い掛かる。門守一門も応戦するが、その強大な力に防戦一方。そして唐傘側についた雅楽寮がぼたんと兵馬に襲い掛かる。兵馬はギリギリの戦いを強いられるが、椿が参戦した事で好転。すると遂に唐傘の部隊「藁座廻」が姿を現す。彼らはぼたんを攫おうとするが彼女の中に眠るマレビトが現れ、付喪神たちを圧倒する。だがぼたんの人格が消えそうになった時、兵馬の声でぼたんは自身を取り戻す。そして戻ってきた婚礼調度、さらに匣が復活し、兵馬は兄の姿を取り入れた天日と真っ向勝負を開始。だがその力に敵わず危機に陥るも、八衢 黒檀の加勢により藁座廻は撤退し、何とかこの場を切り抜けることに成功したのだった―――というストーリーでした。
一期目はとにかく兵馬の否定的な態度が目立った感じでしたが、段々世界が広がるとともに、付喪神をはじめ色んなありかたがわかって、戦闘力より人間としての成長が大きく描かれていた感じでした。いよいよもって彼の目標である唐傘が現れましたけど、その前に京都の様々な人々や、付喪神たちに会えて成長しておいてよかったと思います。でないと、彼の目標である「復讐を果たす」がなされた後、兵馬には何も残りませんからね。復讐以外の目的を見つけさせることも祖父の目的だったと思いますが、それがわかった時こそ、兵馬の人としての成長が叶うでしょうね。続編の情報はありませんが、出来たら続きを見てみたいです。
『おかしな転生』:なろう系小説のアニメ化作品でした。
主人公は現世でコンクールに出場中だったパティシエ。大会の最中に倒れ、気が付くと異世界の辺境の貧乏領主であるモルテールン騎士爵の末子の嫡男である、ペイストリー=ミル=モルテールンとして転生していた。将来はお菓子作りを存分に行いたい!と念願しながらも、この世界には「お菓子」を嗜好品として食する習慣がなく、ペイスは各地にある原材料を入手することから始める。辺境とはいえ戦闘に優れている父に、現代の頃に得た知識でアドバイスを行いながら、ペイスは領主も一目置く跡取りとして成長していく。ペイスは各地のお菓子の原材料となるものを入手するため、父の戦闘に付き合いながら、領地改革と材料の原料を褒美に入手し、それを重ねてお菓子の国を作ろう!と目標に据える。やがてペイスは「転写」の魔法を発揮し、それが縁となってリコリス=ミル=フバーレクと婚約することに。領土を守りつつ、義理兄となるスクヮーレの窮地を救い、ペイスはリコリスの念願だったチーズケーキを焼くことに成功するのだった―――というストーリーでした。
お菓子の国!どこぞの童話の話かと思いきや、お菓子を作りたい=材料が欲しい=国土を豊かにすればはいってくるんじゃね!?という発想が凄い。さすがは「なろう系」。単純かつ明快で、いっそ清々しいですw でもある意味真実をついていて、やはり国土や経済が豊かで、隣国とも友好関係を続けていないと現実問題お菓子どころか日々の食事の材料も手に入れられないですからね。領土拡大って昔から食料確保の意味が多分に含まれていましたから。・・・と、真剣に考えてしまいましたが、結構厳しい現実問題を突きつけられながらも、お菓子で解決してしまう素晴らしさよ✨ パンがなければお菓子を食べればいいと揶揄したのはアントワネットではなく、全くの風評らしいですが、小麦の輸入が少なくなったおかげで、パンをはじめとする小麦原料製品は値上がりする一方だし、燃料系も値上がり。お菓子処の話じゃなく現実の財布に厳しいリアル世界ですが、早く戦争終わって欲しいですね。
『夢見る男子は現実主義』:こちらもなろう系原作のアニメ化でした。
主人公の高校生:佐城渉は同じクラスの美少女である夏川愛華にアプローチしては断られる、というやりとりを中学の頃から続けていた。愛華に散々疎んじられながらも今日も告白を続けていたが、ある朝、サッカーボールが飛んできたのを回避したとき、急に何かが目覚め、以降愛華へのアプローチを一切やめてしまう。そんな渉に一番戸惑ったのは愛華。急に距離を置かれたことで、かえって不安になった愛華は何かと渉に近づくも渉から回避される日々が続く。渉は愛華が中学の時、人から距離を取られていたのは自分が付きまとっていたせいだと思い込むが、実はそれがきっかけでクラスメイトから心配されるようになり、以降人付き合いが多くなっていた。そのため、別に渉のアプローチが嫌だったわけではないことを本人に告げようとするも、なかなかうまく行かない。一方の渉は人から一歩引いた生活を送るようになったこともあって、同じバイト仲間の一ノ瀬さんや、風紀委員の稲富ゆゆをはじめ、様々な問題を抱えた人物が渉の周りに集まり、解決へとつながっていくのだった―――というストーリーでした。
毎回テーマ(その時のヒロイン)が替わりますが、大まかにいえば、渉が望むとも望まずとも、自然とトラブルを抱える人物(女子オンリーw)が集まり、自然と彼の存在によって救われる、あるいは解決につながる、というのがこの作品の主軸の様でした。はっきりと結論付けられないのは、正直この作品はどこを着地点にしようとしているのか、さっぱり見えてこなかったので💧 多分原作だとそのあたりの心理描写や心の触れ合いやすれ違いを詳しく描いているんだろうと思うのですが、ただ台詞だけで、心理描写に当たる心の内の呟きが殆どなかったため、何故この行動パターンが解決に繋がっているのか、さっぱり表現演出されていなかったんですよね。脚本のミスかな。あんまり今までこういう感想持ったことなかったんですが、この作品に限っては、真意がさっぱり見えてこなかった。最初のサッカーボールの件でも、あのサッカーボールに伏線が込められていたのか、ただ避けた瞬間に自分を俯瞰して見られるようになったのか、全く説明がなかったので多分原作を読んでいる人以外は、みんな置いてきぼりだったと思います。心理描写の台詞ばかりの作品も確かに見辛いですが、もうちょっとそのあたりのセリフの書き込みをして欲しかったです。