ご訪問頂きありがとうございます。
さいたま市のピアノ教室、カナリア音楽教室の増田玲子です。
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小学校1年生のT子ちゃんが入会したのは3歳(年少)の時でした。
T子ちゃんは保育園に通ってました。ですので、レッスンに来るのはいつも7時過ぎでした。
ピアノの練習は毎日夜の8時から一時間くらいしてたようで、指もしっかりして、きちんと弾けてました。
いつも張り切ってレッスンに来てました。
それが、小学校に入学してから、ちょっと元気がなくなってしまいました。
「学童」が終わってから来るのですが、レッスン中に「あくび」をする事が多くなりました。
どうしたのかな?と思ってお母様に伺ったら、保育園でしてたお昼寝が無くなったからだと思います。とのお返事でした。
入学と同時に、生活リズムが大きく変わりました。
T子ちゃんは、慣れるまでに時間が必要だったようです。
「進度」がパタっと止まってしまいました。
そうゆう時は、焦らず、見守るしかありません。
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そんな中7月の発表会の練習が始まりました。
T子ちゃんの曲は中々決まらず・・・自分で弾きたい、という曲に決めたのですが中々弾けるようになれず・・・
発表会の直前に、弟さんに続いて妹さんが産まれました。
発表会にはお母さんはいらっしゃれませんでした。
支度はお父様がなさいました。とても大変だったと思います。
発表会の日もT子ちゃんは元気なかったです。演奏も元気なかったです。
☆
それから、半年・・・
T子ちゃんは休まず通ってきてます。
指導は「様々な角度」からしました。
一番心したのは、「レッスン室にリラックスしていられる事、T子ちゃんを笑わせる事」でした。
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先週、宿題を出すとき、テキストの次のページを開いたら、次の曲は発表会で弾いた「あの曲」でした。
(発表会の曲決めは色々な形で行いますが、T子ちゃんの場合は、たまたま今使ってるテキストの先にある曲でした。)
「又弾いてみる?」と聞いたら「弾きたい!」と・・・その曲を宿題にしました。
そして、一週間後のレッスンの時・・・
完璧な演奏を聴かせてくれました!
テンポも、音色も、表現も、いう事無し、でした!
もう大丈夫!とおもいました。
T子ちゃんが、どうして元気がなくなり、ピアノも低迷してしまったか、その真意はわかりません。
お母様も可なりご心配だったと思いますが、ピアノの事は全てT子ちゃんに任せている、という感じでした。
「レッスン・シート」も一年生になってからは全て一人で書いてます。
このようにお子さんの状態で「あれ?・・・」と思う事があった時、お母様と「密にコンタクトを取る」事もありますが、今回は殆ど取らなかったです。
お母様は、私に「任せて下さってる」という事を強く感じ取れたからです。
入会して三年間の間に培われたものを感じ取れたからです。
ですので、私とT子ちゃんの二人のペースで今に至ることが出来たと思います。
こうなると「強い」と思います。
もうT子ちゃんは大丈夫です(*^^*)
頑張り屋のT子ちゃんがどんな風に成長していくか、私はこれからもずっとT子ちゃんの姿を見ていたいと思います。
(中学生になったT子ちゃん、どんなだろうな~?・・・本当に楽しみです)