観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

夏真っ盛りですが、鳥達の移動は始まっています。

2024-08-03 18:58:03 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 4時42分 潮位221cm

今日の干潮時間11時28分 潮位 49cm

 

最近のブログでは、水浴びのムクドリやハシボソガラスなど、留鳥ばかりのなので少し早起きしました。

早朝の庄内川河口はまだ干潟が干出していませんでした。

少し浅くなってくるとコサギが飛来し、

葦原の中からはカルガモの群れが泳いで現れました。今年生まれのカルガモも親と変わらない大きさに育っています。

 

日が昇り、干潟が少し干出するとソリハシシギやキアシシギの群れが飛来して来ます。

まだシギチドリの飛来数も種類も少ないですが、7月中には見られなかった、夏羽成鳥のダイゼンやキアシシギの姿を見つけられるようになり、秋のシギ・チドリの渡りが始まった事を感じられます。

 

今年生まれのウミネコの飛来数も増えてきて今日は12羽のウミネコ幼鳥を確認できました。

 

また、稲永公園内でもムクドリの群れに混ざって今年生まれのコムクドリの姿を見つけられるようになっています。

まだ暑いく長い夏が続きそうですが、8月中旬を過ぎれば夏鳥の移動や、シギ・チドリの飛来も本格的に始まり、
8月後半になれば冬鳥のコガモや旅鳥のシマアジが藤前干潟に飛来して来る筈です。

 

そして、今日は8月の渡り鳥調査隊を開催しました。

今回は夏休みということで、NPO法人藤前干潟を守る会との共催で行い、野鳥観察と調査体験の後にコアジサシのデコイ(模型)の色付けを行いました。

前半は野鳥観察と調査体験ということで、暑い中でしたが、熱中症に気を付けつつ外で干潟の野鳥を観察し、数えました。

みなさん、真剣にウミネコやカルガモなどを数えてくれていました。さらに、観察の最後にはササゴイを見ることができ、喜んでもらえました。

その後の鳥合わせでは見られた野鳥と数を確認しました。

 

後半はコアジサシのデコイ(模型)の色付けを行いました。

コアジサシが急激に数を減らしている絶滅危惧種で、子育てをする場所が減っていることをおはなしした後、模型に色を塗りました。

それぞれステキなコアジサシが完成していました。

暑い中でしたが、参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

 

なお、8月17日(土)には同じように野鳥観察とコアジサシのデコイの色付けを行うイベント「クリマロと学ぶ!渡り鳥観察会 in 藤前干潟」を行います。

このイベントは、コアジサシクッキーを作られた「いきものクッキー専門店 kurimaro collection(クリマロコレクション)」とのコラボです!

今回はクリマロの栗田さんが特別に干潟バージョンのいきものクッキークイズをしてくださるそうです。

また、お土産としてご自身で色付けしたコアジサシのデコイを持って帰っていただく他、新作の「巣立ちを祝うコアジサシのひなミニクッキー」がつきます。

ご参加をお待ちしています。

 

【クリマロと学ぶ!渡り鳥観察会 in 藤前干潟】

日時:8月17日(土)10:00~12:00

場所:名古屋市野鳥観察館

対象:どなたでも

定員:30名(先着順)

参加費:1,000円(当日支払い)

持ち物等:飲み物、絵の具がついても良い格好でご参加ください。

申込先:名古屋市野鳥観察館 TEL:052-381-0160

    Webからのお申込みはこちら(peatix)

 

 

今日の渡り鳥調査隊等で観察できた主な野鳥 カワウ676、ササゴイ1、ダイサギ18、アオサギ32、マガモ12、カルガモ202、オナガガモ1、ホシハジロ6、キンクロハジロ6、スズガモ8、ミサゴ7、コチドリ3、ダイゼン4、アオアシシギ5、キアシシギ8、ソリハシシギ21、ウミネコ372、

コムクドリ、ムクドリ、スズメ、キジバト、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ハシボソガラス

(※スタッフがイベント前後に数えているものを含んでいます。)

 

明日の満潮時間 5時24分 潮位240cm

明日の干潮時間12時07分 潮位 43cm

コメント
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