名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。
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藤前干潟
今日の満潮時間 7時02分 潮位224cm
今日の干潮時間13時51分 潮位 37cm
今朝、観察館に向かう通勤途中、上空を舞うコアジサシの小さな群れを見ました。
今年はまだコアジサシのコロニー(集団繁殖地)ができたという話が伝わってきていないのですが、無事に新しい集団繁殖地が見つかると良いのですが・・・。
コアジサシたちが舞っていたのは砂利敷の空き地でした。
ここは必ずしもコアジサシにとって安全とは言えない場所なのですが、何処にも繁殖地が見つけられなかった時には利用したりするのでしょうか?
毎年、何処かにコロニーが出来ていますが、すぐに開発され、翌年には繁殖に利用出来ない所ばかりです。
自宅近くには2年前にコアジサシが繁殖した場所(コロニー)があったのですが、翌年から工事が始まり、繁殖に利用できなくなりました。
それでも今年の春もコアジサシ数羽がやってきていて、自宅から舞う姿が見えましたが、昨年よりも更に工事が進み、繁殖できたのはケリ1組のみです。
コアジサシが長期的に安定して繁殖できる場所がどこかに無いでしょうか。
昨日の記事に書いたように、春のシギ・チドリの渡りは終盤になってきました。
今日もハマシギが観察できましたが、最近まで1,000羽以上のハマシギが藤前干潟に飛来してきていましたが、徐々に飛来数が減りカウント数が3桁になってきました。
ハマシギの飛来数は減りましたが、トウネンは100羽ほど飛来数が増え、300羽を超えてきました。
明日以降の悪い天気で、移動中のトウネンの群れが、あと1,000羽位入ってくれると嬉しいのですが。
チュウシャクシギもピーク時は100羽を超えていましたが、減ってきました。
干潮時間が近づき、多くのダイゼン、ハマシギ、オオソリハイシシギが庄内川河口部から新川河口や藤前地区に移動した時間帯には、庄内川河口部では赤い夏羽のメダイチドリが観察できました。
さらに離れた場所では、夏羽のオオメダイチドリも観察できました。
オオメダイチドリは秋には観察する機会が増えますが、春の藤前干潟で夏羽を観察するのは稀です。
オオメダイチドリはメダイチドリに比べるとくちばしと足が長い特徴があります。さらに夏羽の時を比較するとメダイチドリほど真っ赤では無く、首の赤い部分と白い喉の境に黒い筋があるのがメダイチドリ、喉の境に黒い筋が無いのがオオメダイチドリと識別できます。
今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ3、カワウ116、ダイサギ13、コサギ6、カルガモ4、スズガモ1、ミサゴ1、コチドリ1、メダイチドリ2、オオメダイチドリ1、シロチドリ1、ダイゼン29、トウネン312、ハマシギ760、アオアシシギ13、キアシシギ12、ソリハシシギ12、オオソリハシシギ11、チュウシャクシギ43、コアジサシ96
明日の満潮時間 7時29分 潮位216cm
明日の干潮時間14時25分 潮位 46cm