観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

トビの攻防

2018-10-16 23:21:46 | 秋の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間10時53分 潮位193cm
今日の干潮時間16時11分 潮位150cm

 

朝晩、冷え込むようになってきましたね。

気温の変化などで体調を崩しやすい時期だと思いますので、みなさま体調管理にお気を付けください。

私は暑さより寒さが苦手なので、冬はできるだけ動きたくなくなるのですが・・・、

それは干潟やヨシ原にすんでいるカニたちもそうです。

気温が低くなると動きが鈍くなりますし、さらに寒くなると穴から出て来ず、姿が見えなくなってしまいます。

 

また、これからの季節は、昼間は干潟があまり干出しないようになります。

(その代わり、夜の干潮時間に大きく潮が引くようになります。)

 

というわけで、干潟にすむカニなどの生きもの観察に適した季節はそろそろ終わりを迎えようとしているんです。

しかし、今週末は、お隣の稲永ビジターセンターで干潟の生きもの観察会が開催されます。

冬になる前の、干潟の人気者のカニやトビハゼに会える残り少ないチャンスです!!

まだ、参加者を奮って募集しているそうですので、ぜひ藤前干潟の生きものに会いに来てください。

詳細は、以下をご覧ください。

★藤前干潟を守る会のホームページ

★環境省アクティブ・レンジャー日記(10月15日)

 

 

さて、今日は潮が悪かったですが、来週末(10月27日)に開催される藤前干潟クリーン大作戦に向けて、庄内川河口の護岸の漂着ごみの現状を見てきました。

台風21号の影響で護岸に漂着した大量のごみは、その後の台風で少し上流に流されたりしましたが、大きな変化はなく、やはりまだたくさんのごみが残されています。

ぜひとも、10月27日の藤前干潟クリーン大作戦への参加もよろしくお願いします。

詳細は、こちら(藤前干潟クリーン大作戦のHP)をご覧ください。

 

今日は、その漂着ごみを見に行った際に庄内川護岸近くで観察できた鳥をご紹介します。

今日は潮が悪く、お昼頃は干潟は全く出ていませんでした。

しかし、護岸近くのヨシ原周辺の水面には、カモの仲間がいっぱい。

コガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、そして・・・、

 並んで泳ぐホシハジロ2羽を観察できました。

 

さらに、庄内川の上で2羽のトビが接近して飛んでいるのを発見。 

どうも、魚を掴んでいるトビ(↓の上の個体)を、もう1羽が横取りを狙って追い掛けている様子。

かなり長い間、上に下にしつこく追い掛けていました。

もう少しで危うく接触しそうに見える場面もありましたが・・・、

 

何とかかわしたようです。

この後、魚を掴んでいるトビは松林の中へ逃げていきました。

こちら↓は、追い掛けていた方のトビ。逃げられてしまった後もしばらく近くを低空で旋回していました。 

 

しかし、これで落ち着いたと思ったら、逃げたトビがハシボソガラスに追われて松林から出てきました。

その後、落ち着ける場所を探してか、魚を掴んだまましばらく飛んでいましたが、再び松林の中に入っていきました。今度こそは、ゆっくりと餌にありつけたでしょうか。 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ1、カワウ634、ダイサギ43、コサギ6、アオサギ20、マガモ21、カルガモ8、コガモ183、ヒドリガモ9、オナガガモ621、ハシビロガモ9、ホシハジロ2、キンクロハジロ4、スズガモ1、ミサゴ14、トビ2、チュウヒ1、ハヤブサ1、チョウゲンボウ2、シロチドリ31、ダイゼン6、ハマシギ1、アオアシシギ1、セグロカモメ2、オオセグロカモメ1、ウミネコ62 

 

※明日(17日)は第三水曜日のため休館日です。
明日の満潮時間12時33分 潮位186cm
明日の干潮時間18時30分 潮位155cm

明後日の干潮時間 6時43分 潮位106cm、20時24分 潮位141cm
明後日の満潮時間14時20分 潮位193cm

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