観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

早朝の干潟

2021-08-05 23:23:52 | 夏の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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藤前干潟

今日の干潮時間 10時00分 潮位   70cm

今日の満潮時間16時57分 潮位223cm

 

連日、猛暑が続いています。

日が昇ればすぐに暑くなるのでなかなかしんどいのですが、春の渡り以来、久しぶりに明け方の干潟に向かいました。

5月上旬に比べると10分ほど日の出が遅くなってきました。

8月に入って藤前干潟では、日本に近いシベリアなどのロシア北東部で繁殖した種類のシギ・チドリの秋の渡りが始まっています。

まだ朝日が干潟に差していない、薄暗い引き始めの岸際には数羽のソリハシシギやキアシシギが休んでいました。

秋の渡り前半では夏羽の成鳥や今年生まれの幼鳥も混ざっています。

引き潮で水深が浅くなると、他のキアシシギや上流からアオアシシギの群れも飛来してきます。

今日のアオアシシギは1羽、2羽とバラバラと群れにならず飛来して、計27羽のアオアシシギを確認できました。

また、繁殖期が終わったケリも達も干潟に現れます。

春に血走った目つきで他の鳥たちや人を追い回す成鳥とは違い、やさしい目をした幼鳥たちです。

少しづつ日が昇って水面が明るくなってきました。

そして自分の背中にも朝日が眩しく刺さってきました。

久しぶりにアオアシシギの群れも見えたことだし、蒸し暑くなってきたので撤収します。

 

一方、午前中の干潟では、もっと多くの種類のシギ・チドリを観察することができ、ホウロクシギ、オオソリハシシギ、キョウジョシギを今季初めて確認できました。

今年の秋のシギ・チドリの渡りの始まりは順調のようです。

 

今週末の藤前干潟は大潮を迎えますが、このところ予定潮位より20cm以上高い潮位の日が続いている為、思っているほど干潟が広がらない事が予想できます。

ただ干潟が大きく広がらない事で、鳥たちの移動も少なく近くで観察できる可能性が増えます。

ただ引き始めの10時頃には太陽が高く昇り、猛暑での観察が予想されます。

帽子・飲み物等を準備し、体調を確認の上、お出かけください。

 

さらに、今日の午前中は藤前干潟ふれあい事業「ひがたにくるトリ、どんなトリ?」が開催されました。

まずは野鳥観察館で、講師のchachattoさんから藤前干潟に飛来する野鳥の紹介をした後、野鳥観察を行いました。

カワウやウミネコ、ダイサギ、ミサゴなどの他、ちょうど渡ってきたホウロクシギやオオソリハシシギを見てもらうこともできて良かったです。

その後は、稲永ビジターセンターの会議室に移動し、カモのミニデコイ(模型)の色塗りを行いました。

小学生のお子さんもその保護者のみなさんも、無言で、黙々と色塗りをしていました。

その後、乾燥させて、ラッカーをかけて完成。

色とりどり、個性的なカモが出来あがりましたよ。

野鳥観察もミニデコイ塗りも楽しんでいただけたようです。

藤前干潟でのこの体験が夏休みの思い出の1ページになっていたら良いな、と思います。

参加者のみなさん、協力していただいたみなさん、ありがとうございました。

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ777、ダイサギ7、コサギ3、アオサギ34、マガモ3、カルガモ75、オナガガモ1、ホシハジロ1、キンクロハジロ1、スズガモ1、ミサゴ7、トビ1、ハヤブサ1、ケリ2、ダイゼン12、オバシギ2、アオアシシギ27、キアシシギ4、ソリハシシギ3、キョウジョシギ1、オグロシギ2、オオソリハシシギ1、ホウロクシギ1、チュウシャクシギ28、ウミネコ199

 

明日の干潮時間10時45分 潮位 56cm

明日の満潮時間17時32分 潮位235cm


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