観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

オグロシギも飛来しました。

2021-04-11 16:26:32 | 春の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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藤前干潟

今日の満潮時間 5時47分 潮位233cm

今日の干潮時間11時49分 潮位 49cm

 

今日は月齢28.1 で中潮の最終日、明日から3日間は大潮を迎えます。

中潮と言っても、この春の時期の中潮は、冬の日中の大潮の干潮時よりも潮位が低くなるため干潟が多く干出します。

藤前干潟で一番早く干出する導流堤の干潟が姿を見せ始めると、すぐに多くのハマシギや、多くが繁殖地へ向かって数が少なくなったズグロカモメが干潟にやってきました。

しばらくして大型のシギが1羽。最初はオオソリハシシギと思って見てましたがどうも違うようで、オグロシギと思われました。

立ち姿や夏羽の模様もオオソリハシシギと違って見えますが、なにぶん500mも先にいて、双眼鏡では全く識別出来無く、陽炎の影響でフィールドスコープでも結構ムズイ距離です。

しばらくしてダイゼン71羽の群れと共に8羽のオオソリハシシギ、遅れてオオソリハシシギがもう1羽、そして昨日初認したオバシギの姿も確認できました。ハマシギの群れもまだ次々と導流堤の干潟に飛来してきます。

オオソリハシシギの中にはフラッグを足に取り付けられた個体も確認できますが、遠くて色までは無理です。

潮が引き始めて干潟が広がってくると、いつもの通りハマシギの群れも左岸に干出した干潟に飛来してきます。

そして、待望のオオソリハシシギとオグロシギ(と思われた個体)も、ダイゼンやオバシギと共に、対岸から向かってきました。

(写真上、左からオオソリハシシギ、オバシギ、オバシギ、オオソリハシシギ、オグロシギ、ダイゼン)

導流堤の干潟に居たときは、はっきり判らなかったオグロシギですが飛翔している時なら違いがはっきり確認できます。

(写真上、左からオバシギ、オオソリハシシギ、オバシギ、オグロシギ、ダイゼン、フラッグ付オオソリハシシギ、オオソリハシシギ、オオソリハシシギ、ダイゼン)

ダイゼンやオバシギは導流堤の干潟に引き返していきましたが、オオソリハシシギとオグロシギは左岸の干潟に飛来しました。(写真上、手前ハマシギ3羽、後ろ左からオグロシギ、オオソリハシシギ)

オオソリハシシギはもちろん名前の通り、上に反ったくちばしで分かりますが、オグロシギはくちばしが真っ直ぐで覚えていると現場で分からなくなります。(写真上 左からオオソリハシシギ雌、オグロシギ雄、オオソリハシシギ雄)

もう少しオグロシギの夏羽の換羽が進むと、胸の黒い縦じまがもっと目立つようになり分かりやすくなります。

これぐらいの時は真っ直ぐな嘴に見えますが、エサを探しているときは結構反っている時もあります。

こちらはオオソリハシシギの夏羽雄、オグロシギのくちばしに比べると少しシャープに見えませんか?
オオソリハシシギも結構、嘴が真っ直ぐの時があるので気を付けてください。

 

春の渡りの季節に渡ってくるのは、オグロシギは数が少なく殆どがオオソリハシシギになります。
反対に秋はオグロシギの飛来数が多くなります(ただ、昨秋は一羽もオグロシギの飛来を確認できていません)。

今日確認したフラッグ付のオオソリハシシギは、フラッグとカラーリングを一杯付けていて500m先でも目立っていました。

(左脚:上メタルリング 下 青カラーリング・カラーリング黄 、右脚:下白フラッグ 黄カラーリング×2)

何処どこから飛来しました!と書こうとしたら、調査地域別のフラッグの組み合わせを見ても分かりません。

なので調べてもらいたいと思っています。

→後日(2023年7月22日)追記

山階鳥類研究所に報告したところ、この標識をつけたオオソリハシシギは2019年11月にニュージーランド北島ミランダにて標識をつけて放鳥された個体だとご連絡がありました。

 

【来週末(4/18)が応募の締切です。】

★募集中!「愛鳥週間写真展2021」の展示作品(4月18日(日)締め切り)※詳細はこちら(PDF)をご覧ください。

過去に撮影された写真も応募できます。

たくさんの作品のご応募をお待ちしています。

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ18、カワウ615、ダイサギ13、コサギ22、カラシラサギ1、アオサギ6、マガモ11、カルガモ82、ヨシガモ1、コガモ17、ヒドリガモ21、キンクロハジロ56、スズガモ169、ミサゴ4、オオバン7、コチドリ3、ダイゼン71、ハマシギ1465、イソシギ3、オバシギ2、オオソリハシシギ9、オグロシギ1、ユリカモメ62、セグロカモメ7、ズグロカモメ2  他 たぶんカラシラサギ1

春のシギ・チドリの渡り、次の到着はチュウシャクシギの予定です。

 

明日4月12日(月曜日)は野鳥観察館の休館日です。

月曜日の満潮時間 6時10分 潮位235cn

月曜日の干潮時間12時17分 潮位 39cm

火曜日の満潮時間 6時32分 潮位235cm

火曜日の干潮時間12時45分 潮位 32cm


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