観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

近くに飛来しないだけで、導流堤の干潟にはいっぱいいます。

2023-05-02 16:34:44 | 春の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間10時16分 潮位 84cm

今日の満潮時間16時16分 潮位210cm

昨日の午後から強い風が吹き、今日の午前中は肌寒い日でした。

明け方前の満潮時間が終わって干出し始めた導流堤の干潟には、2,000羽近いハマシギが飛来してきました。

また、スコープで確認するとダイゼンやオオソリハシシギの他に、きれいな夏羽のオグロシギ1羽を確認できました。

ただ、干潮時間が近くなって庄内川の導流堤の干潟が先端まで干出するとシギ・チドリの殆どの群れは導流堤先端へと移動していきました。

今季はスコープで導流堤の干潟を見ている人だけがシギ・チドリが多いことを感じられますが、庄内川左岸だけを見るととても飛来数が少ないです。

例年ですと、引き初めにかなりの羽数が左岸の干潟に飛来していましたが、この前の冬頃から左岸には群れが飛来することが少なくなったように感じます。

特に、いつもはゴカイが好きなダイゼンなどのチドリの仲間、カニが好きなチュウシャクシギが多く集まっていましたが、
昨日今日と観察していると餌を捕食している姿を見ることがあまりありませんでした。

このような状況なので観察館日記(当ブログ)を見て写真を撮りに来られる方がいたら、野鳥の少なさにがっかりするかもしれません。

それでも根気よく待っていると、ハマシギとトウネンの小さな混ps://twitter.com/hashtag/%E8%97%A4%E5%89%8D%E5%B9%B2%E6%BD%9F?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#藤前干潟#シギチ pic.twitter.com/Gka4jLKslD

— 名古屋市野鳥観察館 (@nagoya_yatyou) May 2, 2023

特にトウネンやハマシギは砂や泥の表面に発達する微生物(バイオフィルム)を捕食していることが多いため、泥の中のゴカイやカニが減少しても影響は少ないのかもしれません。

昨年秋ごろから始まった左岸での不発弾処理の為の作業用通路が干潟の上に作られてから以降、潮の流れが変わり泥の干潟に砂が積もったり干潟の減少したことが大きな原因と考えられます。


ただ、左岸は宝神下水処理場からの栄養豊富な処理水が流入しているため、早期にゴカイの仲間などが発生し干潟を耕してくれるのではないかと思っています。

今日のシギ・チドリは庄内川の導流堤先端の干潟に移動した後は昨日と同じく、導流堤西側の新川河口部の干潟に移動し、
干潮時間が過ぎて新川河口の干潟に潮が満ちると再び庄内川の導流堤の干潟に戻ってきました。

 

この他、今日観察できた野鳥の動画↓。

 

 

4月30日(日)に観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ7、カワウ1,561、ダイサギ18、コサギ9、アオサギ13、カルガモ4、コガモ22、ヒドリガモ7、オナガガモ1、ハシビロガモ3、ホシハジロ2、スズガモ192、ミサゴ5、ダイゼン36、メダイチドリ1、トウネン9、ハマシギ889、アオアシシギ11、イソシギ1、ソリハシシギ21、オオソリハシシギ9、チュウシャクシギ37、ユリカモメ3、セグロカモメ1、コアジサシ34

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ16、カワウ315、ダイサギ20、コサギ17、アオサギ28、カルガモ31、コガモ20、オナガガモ6、ヒドリガモ8、ホシハジロ8、キンクロハジロ196、スズガモ51、ミサゴ4、オオバン2、メダイチドリ1、ダイゼン56、キョウジョシギ3、トウネン215、ハマシギ1,943、アオアシシギ6、キアシシギ12、イソシギ2、オオソリハシシギ11、ソリハシシギ5、オグロシギ1、チュウシャクシギ128、ダイシャクシギ1、セグロカモメ2、ユリカモメ1、コアジサシ56

 

明日の干潮時間10時45分 潮位 64cm

明日の満潮時間16時55分 潮位226cm


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