観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

今日も幼い鳥たちに会えました。

2019-06-13 20:07:21 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間 9時03分 潮位 77cm

今日の満潮時間15時22分 潮位210cm

 

これが梅雨の晴れ間というのでしょうか。

今日は晴れて、爽やかな風が気持ちよく感じる日でした。

 

今朝、野鳥観察館前の水たまりをのぞくと、カニがたくさん浮かんでいる・・・。昨日までなかったのに・・・。

と思ってよくよく見たら、全てアカテガニの抜け殻でした。その数は10個体分ほど。昨年は複数のアカテガニがこの水たまりで過ごしていましたが、今年もどうやらアカテガニの数が多そうです。

しかし、カニは集団でまとまって脱皮をするものなのでしょうか。昨年は6月1日頃に複数のアカテガニがこの水たまりで脱皮していたようです。

ちなみに、昨年紹介したこの水たまりのミジンコですが(2018年7月7日の日記)、今年も水たまりにうようよいるのが確認できています。

 

さて、今日の藤前干潟では、ミサゴが7羽確認できました。少し数が増えてきたようです。

また、チョウゲンボウを3羽観察できました。 

そして、ササゴイが野鳥観察館前を通過して、護岸に降りていくのも観察できました。

↓は昨日の写真ですが、護岸で魚を捕えているササゴイです。

 

そして、今日も庄内川や稲永公園では、今年生まれと思われる幼い鳥たちをたくさん見ることができました。

こちらは巣立ったツバメ↓。ヨシにとまろうと必死です。

野鳥観察館周辺の松林にはコゲラの若い個体を発見↓。動きがぎこちなくて、いつも見るコゲラより動きがゆっくりでした。周りには木々の間を素早く動いたり、ドラミングの音をさせているコゲラも2羽ほどいました。親鳥だったのでしょうか。

最後は、野鳥観察館前の水たまりに水を飲みに来たハシボソガラス↓。すでに大きくなった今年生まれのカラスもたくさん見かけますが、この個体は巣立ってあまり日が経っていないのか、まだ頭の羽がフワフワでした。

この他、水たまりにはスズメやカワラヒワの幼い個体もやってきていました。

幼い鳥たちの仕草や成長を見るのはとても楽しいです。

(※ツバメの写真は来館者の方から提供いただきました。)

 

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ654、ササゴイ1、ダイサギ26、コサギ1、アオサギ33、マガモ23、カルガモ28、オナガガモ1、スズガモ3、ミサゴ7、トビ1、チョウゲンボウ3、ウミネコ1

ツバメ、キジバト、コゲラ、シジュウカラ、スズメ、カワラヒワ、ヒヨドリ、サンコウチョウ、ハシボソガラス など

 

明日の干潮時間 9時52分 潮位 58cm

明日の満潮時間16時20分 潮位223cm

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今週末は渡り鳥調査隊です。

2019-06-12 22:12:01 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間 8時06分 潮位 97cm

今日の満潮時間14時11分 潮位197cm

 

昨晩の雷雨は激しかったですね。

昨晩はイーブルなごやで、藤前干潟クリーン大作戦実行委員会のミーティングがあったのですが、ちょうど終了後にイーブルなごやを出たところ土砂降りで、駐車場に行く間だけでビショビショになり、びっくり。

みなさんは大丈夫だったでしょうか。

 

梅雨に入って、はっきりしないお天気が続きますね。

でも、稲永公園では植物がイキイキしています。

野鳥観察館の脇のアジサイの花↓。色鮮やかになってきました。

一斉に咲いたサンゴジュの白い花は今が見頃↓。

 

続いては、昨日の午後の稲永公園と庄内川護岸沿いの野鳥の様子をご紹介。

稲永スポーツセンターの噴水の池では、カルガモ1羽がのんびりお昼寝しているのを発見。気持ち良さそうでした。

その後、護岸沿いを歩いていると、目の前をササゴイが通過。かろうじて後ろ姿を捉えられました。ササゴイは藤前干潟の夏の顔です。今年もこの辺りで子育て中でしょうか。

護岸では、今年生まれと思われるハクセキレイが、波打ち際でチョコチョコ走りながら餌を探していました。まだおぼつかない足取りのようでした。

護岸近くに生えているクスノキの上では、オオヨシキリが大きな声でギョギョシとさえずっていました。しばらくさえずると、近くのヨシ原へ行き、またしばらくすると、クスノキのてっぺんに戻ってきてさえずるのを繰り返していました。

また、 先日紹介した稲永公園のツバメの巣も見に行ってきました。雛たちは随分大きくなっていて、巣からこぼれ落ちそうなほど。親鳥が餌を運んでくると、必死で口を開けます。何とか、みんな無事に巣立ってほしいです。

最後は野鳥観察館の水たまりにやってきたシジュウカラの巣立ち雛。昨日は3羽がやってきて、水浴びをしていきました。

初夏になって、次々と今年生まれの鳥たちが姿を見せてくれています。

 

【今週末(6月15日(土))の渡り鳥調査隊のご案内】

今週末の6月15日(土)は、渡り鳥調査隊を開催します。

鳥が少ない時期ですし、今のところ雨予報がでていますが、雨でも館内で開催します。

鳥が少ない時期だからこそ、初心者の方におすすめです。

1羽1羽をじっくり観察できて、種の識別がしっかりわかると思います。

ご参加お待ちしてます。

 

日時:6月15日(土)10:00~12:00(※雨天時は館内から観察等を行います。)

場所:名古屋市野鳥観察館

対象:小学生以上  

定員:20名  

参加費:無料  

持ち物:帽子、水筒、双眼鏡(お持ちであれば)   

申込み・問い合わせ先:名古屋市野鳥観察館(TEL/FAX)052-381-0160

※詳細はこちら(PDF)をご覧ください。

 

 

明日の干潮時間 9時03分 潮位 77cm

明日の満潮時間15時22分 潮位210cm

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梅雨入りですが

2019-06-08 23:41:33 | イベント

藤前干潟

今日の満潮時間 8時40分 潮位214cm

今日の干潮時間15時35分 潮位 42cm

 

昨日はよく雨が降りました。東海地方も昨日、梅雨入りしたようですね。

なかなか落ち着いて外に出られなくなる季節で残念ですが、野鳥観察館は、現在、アジサイと全国植樹祭サテライト会場からやってきたガーベラで華やかです。

 

今日の藤前干潟は雨は降りませんでしたが、曇ったり晴れたり、そして午後からは風が強くなってきて不安定なお天気でした。

でも、午後からは庄内川河口は干潟が大きく広がりましたし、ササゴイ2羽と、そしてチョウゲンボウ4羽などを観察できました。

チョウゲンボウ4羽は南陽工場の上の辺りで盛んに飛び回っていて、恐らく、今年この辺りで生まれた個体もいると思われます。

若い個体と思われるチョウゲンボウ↓。

 

そして、今日は藤前活動センターでなごや環境大学共育講座「Tidalflat adventures at Fujimae (in English)」 (主催:NPO法人藤前干潟を守る会)が開催されたので、英語の勉強をしたいと思ってお邪魔してきました。(梅雨に入ったけれど、お天気がもって良かった!)

英語のみで行われた講座でしたが、参加した子どもたちは難なく理解していたようで、受け答えも上手でびっくり。

一方、英語がさっぱりな私は気付けば日本語で話してしまっていました・・・。

 

講座では、最初に英語での藤前干潟のレクチャー、藤前活動センター内でのクイズ&答え探しなどが行われた後、いよいよ干潟へ。

講師のダグからの干潟が入る前の注意事項の説明↓。

その後、干潟へ向かいます。今日は昨日の雨などが影響したせいか、思ったよりも潮が引かず、干潟に入る前の澪筋が少し深めでおっかなびっくり。

干潟では、まず参加者が円を描いて集まって、動かずに耳を澄まして、干潟の表面の動きや周辺の音や匂いを感じます↓。

それから、干潟の中の生きもの探し↓。子どもたちは泥んこになって探していましたよ。

最後は干潟でみつかった生きもののレクチャー↓。

今日の干潟では、ヤマトシジミ、オキシジミ、ソトオリガイ、ユウシオガイ、マメコブシガニ、アナジャコ、エビジャコ、チロリ、ヤドカリの仲間、ハゼの仲間などをみつけることができました(写真がボケていてすみません)。

今シーズンは、今までになくマメコブシガニとユウシオガイがみつかる頻度が多いそうです。マメコブシガニもユウシオガイも塩分濃度が少し高めの場所に生息しているそうで、藤前干潟の塩分濃度が高くなってきているのかな?という話を最近聞きます。気になるところです。 

今回の講座は、英語の勉強にもなりましたし(身につかせることが私の課題ですが)、干潟を楽しみ、学ぶことができて参加者のみなさんもとても満足されたようです。

藤前干潟では、9月初旬までこの藤前活動センター前の干潟に入るイベントが開催されます。

ぜひ、みなさんも参加してみてくださいね。干潟へのイメージがきっと変わりますし、理解がぐっと深まります。

 

 

続いては、昨日のご報告ですが、昨日は「野跡ふれあいサロン」でお話をしてきました。

(「野跡ふれあいサロン」は、地域住民のボランティアの方が、地域の住民の方の健康づくりや生きがいづくりを目的として、毎週金曜日の午後に野跡コミュニティセンターで行っているサロンで、多くの地域の方が集まる場となっています。)

今回もお隣の稲永ビジターセンターのスタッフとともに伺い、今回は「トビハゼ」のお話と工作をしてきました。

トビハゼクイズの後に作ったのがこちらの「跳ぶトビハゼ」↓。みなさんも一度くらいは見たことがあるのではないかと思いますが、牛乳パックと輪ゴムでできる簡単なおもちゃです。

元はカエルを模したおもちゃだと思われますが、今回はカエルと同じく跳ぶのが特徴の干潟の生きものである「トビハゼ」のバーションにしました。

用意したトビハゼの絵に色塗りをしてもらった後、切った牛乳パックに貼り付けてもらい、切り込みに輪ゴムをかけて完成。

カラフルなトビハゼたちが出来上がりました。

そして、このおもちゃ、思っているよりもよく跳んだようで、みなさんに大喜びしてもらえ、こちらがびっくりするほどでした。 

シンプルなものの方が案外おもしろいんでしょうか。 

次回は、7月の終わりに野跡ふれあいサロンに伺う予定です。

また参加される方に喜んでもらえるような題材を探していきたいと思います。 

 

 

【7月7日(日)ふれあいトーク「出張!藤前干潟水族館 干潟のゆかいな仲間たち」のお知らせ】  

名古屋市環境学習センター「エコパルなごや」に、1日間限定の藤前干潟水族館がオープンします。

楽しい講師のお話を聴き、実際に藤前干潟の生き物を見ながら藤前干潟について学びましょう♪

学校の授業だけじゃわからない藤前干潟を知ることができるかも?

 

日時:7月7日(日)14:00~15:30

講師:梅村幸稔さん(NPO法人藤前干潟を守る会)

会場:名古屋市環境学習センター「エコパルなごや」(名古屋市中区栄一丁目23番13号 伏見ライフプラザ13階)  

アクセス:地下鉄東山線・鶴舞線 伏見駅「 6番出口」 徒歩7分

定員:40名(申込不要・当日先着順)

参加費:無料

問い合わせ先:藤前干潟ふれあい事業実行委員会事務局(名古屋市環境局環境企画課内)TEL:052-223-1067

主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会

詳細はこちら(名古屋市HP(PDF))

 

今日観察でき主な野鳥 カワウ748、ササゴイ2、ダイサギ19、コサギ4、アオサギ24、マガモ11、カルガモ33、オナガガモ2、キンクロハジロ1、スズガモ1、ミサゴ3、トビ1、チョウゲンボウ4、シロチドリ1、ケリ1、ソリハシシギ5、チュウシャクシギ2、ウミネコ1、コアジサシ2 

 

明日の満潮時間 9時45分 潮位200cm

明日の干潮時間16時34分 潮位 59cm

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本日は電話がつながらない時間があります。

2019-06-07 09:00:22 | お知らせ

※※※ 電話不通のお知らせ ※※※

6月7日(金)11:00~12:00頃】は、名古屋市野鳥観察館が停電となるため、電話・FAXがつながりません。

この時間帯の電話・FAXでのお問い合わせ等は避けていただきますようお願いいたします。

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夏への準備

2019-06-06 20:02:57 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 7時07分 潮位234cm

今日の干潮時間13時58分 潮位 17cm

 

今日はとても暑くなりましたね。名古屋の最高気温は32度を超えたようです。

もうすぐ梅雨入りということもあって、昨日、野鳥観察館では夏に向けた準備を急いでしました。

すでに茂っているパッションフルーツに加えて、グリーンカーテンとしてゴーヤを植えました。

さらには、日よけとしてよしずを設置。

これで、少しは夏の暑さをしのげるでしょうか・・・。

しかし、昨年のような猛暑は勘弁してほしいです。

 

 

【藤前干潟に関連するイベント等】 

☆6月15日(土)藤前干潟の渡り鳥調査隊@名古屋市野鳥観察館詳細はこちら(PDF)

 

☆「第2回あおなみ線沿線お散歩フォト」募集中(主催:あおなみ線沿線活性化協議会)→詳細はこちら(名古屋市のHP)

 募集期間:(第1期)3月1日(金)~5月31日(金)

       (第2期)6月1日(土)~9月30日(月)

※あおなみ線沿線活性化協議会に協力する関連施設等のイベント→こちら(名古屋市HP) 

 

☆2019年度の藤前干潟ふれあい事業の案内→詳細はこちら(名古屋市のHP)

2019年度の藤前干潟ふれあい事業全体の案内ちらしが掲載されています。

 

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ622、ササゴイ1、ダイサギ24、コサギ3、アオサギ23、マガモ28(♂18、♀10)、カルガモ20、オナガガモ3(♂2、♀1)、ミサゴ1、アオアシシギ3、キアシシギ1、コアジサシ2

 

明日の満潮時間 7時50分 潮位226cm

明日の干潮時間14時44分 潮位 28cm

 

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