観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

続々と変身中です

2020-02-21 21:06:47 | 冬の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間11時10分 潮位 99cm

今日の満潮時間16時43分 潮位197cm

 

今日はとても暖かかったですね。

藤前干潟の地元である名古屋市港区の小学生(約100名)の来館が野鳥観察館と稲永ビジターセンターにありましたが、行楽日和のお天気の中、干潟の景色や野鳥を見てもらえてうれしく思いました。

野鳥観察館では、主にミサゴやユリカモメ、カモメ、カワウなどを観察できました。

特にミサゴが魚を食べている様子は、多くの子どもたちに喜んでもらえました。

また、施設の見学・学習後は、庄内川沿いの芝生の上で、みんなでお弁当を食べていましたが、とても気持ち良さそうだったのが印象的でした。

いよいよ稲永公園も春の雰囲気になってきました(花粉の飛散も心配になりますけれど・・・)。

 

今日の稲永公園の野鳥観察館周辺の松林では、冬鳥のツグミ4羽が熱心に餌を探しているのを観察できました。

松林の下の植物もだいぶ伸びてきました。

 

一方、干潟ではコサギ2羽が歩いていました。2本の冠羽が伸びていて、夏羽になってきているのがわかりました。

さらに、頬や首に赤褐色や黒色の羽があるカンムリカイツブリを護岸近くに発見。カンムリカイツブリは夏羽に変わってきている個体が目立つようになってきました。

ズグロカモメも頭の色がかなり真っ黒になってきた個体をちらほら見かけますし、川や干潟の鳥たちは続々と夏羽に変身中です。

 

こちら↓は、今日の野鳥観察館から見た鈴鹿山脈の様子。雲がなく、はっきりと山々が見えました。

そして、こちら↓は本日の夕日。夕日が沈むのもはっきりと見えました。

今日はこの夕日をバックにウェディングドレスとタキシード姿のお二人をカメラマンが写真に撮っていました。結婚式の前撮りだったのでしょうか・・・。夕日色に染まったウェディングドレスがきれいでした。

夕日が山脈に沈む瞬間↓。庄内川では穏やかな水面をカンムリカイツブリやハジロカイツブリが泳いで、盛んに潜水していました。

(※今日の野鳥の写真は、来館者の方に提供いただきました。)

 


明日の干潮時間11時43分 潮位 86cm

明日の満潮時間17時21分 潮位208cm

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オナガガモ、早くも旅立ち

2020-02-20 20:34:15 | 冬の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間10時29分 潮位114cm

今日の満潮時間15時57分 潮位184cm

 

雲が多いお天気でしたが、時折陽が射し、穏やかな日でした。

野鳥観察館前では、2月5日に色づいてきたとご報告したヤブツバキのつぼみが初めて開き、鮮やかな花が目を楽しませてくれています。

今日は午前中に干潟が広がりましたが、何だかとてもさみしい・・・。

干潟が現れるとその周りに集まってくるはずのオナガガモの群れがいない・・・?

それもそのはずで、先週まで1,000羽を超えていたオナガガモの飛来数が今週に入って激減し、今日確認できたのは100羽以下でした。

先週(2月15日)の日記では、オナガガモは例年は3月に入るとカモの中では一番早く、あっという間に渡去してしまいますと書きましたが、今年は早くも北へと渡って行ってしまったと思われます。

 

ただ、まだ他の冬鳥たちはたくさん残っています。

今日の野鳥観察館周辺では、ジョウビタキとシロハラを頻繁に見かけました。

何という名前の植物かわかりませんが(ヘクソカズラでしょうか?)、野鳥観察館前で黄色の実を食べていたジョウビタキ↓。

辺りをキョロキョロしながらも、落ち葉をひっくり返して虫などを探していたシロハラ↓。

そして、今日の穏やかな夕焼けです。日がかなりのびてきましたね。

 

今日はさらに嬉しいご報告です。

約1年前の2月16日に、名古屋市港区にある「みなとアクルス一帯」で、藤前干潟が埋め立てから保全され、さらにはごみ減量を目指したごみ非常事態宣言が出されてから20周年を記念して「ごみ非常事態宣言20周年記念イベント」が開催されました(2019年2月20日の日記)

このイベントの中では様々な催しが行われましたが、その中のひとつに「本多”taco-bow”正典さん」と「劇団シンデレラさん」によるコラボミュージカル「天使が町にやってきた~藤前干潟から~」がありました。

このコラボミュージカルでは、歌や踊りで藤前干潟の歴史と生きものたちの魅力をみなさんに楽しく知ってもらえたと思いますし、野鳥観察館のスタッフとしてこのミュージカルの準備をサポートさせてもらった私は出演されたみなさんに大きなパワーを感じて、元気をもらったのをよく覚えています。

そして、このミュージカルを行ってくれた「劇団シンデレラさん」が、昨日行われた「脱炭素チャレンジカップ2020」で、文部科学大臣賞を受賞されたそうです。

日本国内だけでなく海外など多くの場所で、ミュージカルでその地域の生きものや環境の魅力を伝える活動を続けてきた劇団シンデレラのみなさんの努力が認められて嬉しく思っています。

これからますます活躍されることと思います。応援しています。

 

 

2月18日(火)に観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ2、カンムリカイツブリ448、カワウ100、ダイサギ1、コサギ4、アオサギ26、マガモ6、カルガモ16、コガモ6、オカヨシガモ2、ヒドリガモ12、オナガガモ103、ホシハジロ2、スズガモ186、ホオジロガモ1、ミサゴ9、シロチドリ16、ハマシギ350、ダイシャクシギ2、ユリカモメ1,808、セグロカモメ12、オオセグロカモメ8、カモメ10、ズグロカモメ9

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ12、カンムリカイツブリ717、カワウ377、ダイサギ2、コサギ13、アオサギ30、マガモ37、カルガモ58、コガモ11、オカヨシガモ1、ヒドリガモ10、オナガガモ76、ホシハジロ1、キンクロハジロ76、スズガモ564、ミサゴ11、シロチドリ10、ハマシギ201、ダイシャクシギ2、ユリカモメ582、セグロカモメ26、オオセグロカモメ5、カモメ46、ウミネコ11、ズグロカモメ20

メジロ、ジョウビタキ、シロハラ、ツグミ、シジュウカラ、カワラヒワ、キジバト、ハシボソガラス

 


明日の干潮時間11時10分 潮位 99cm

明日の満潮時間16時43分 潮位197cm

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穏やかな午後の干潟にて

2020-02-15 21:00:33 | 冬の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 9時57分 潮位206cm

今日の干潮時間16時27分 潮位 61cm

 

今日は夕方には陽が射してきましたが、それまでは雲が多く、霞んではっきりしないお天気でした。

しかし、穏やかで水面がほとんど波立たず、庄内川の水面は空をきれいに映していました。

夕方の庄内川河口の様子↓。

曇りでしたが、今日は土曜日とあって、バードウォッチャーの方の来館も多かったです。

野鳥観察館の前には、潜水を繰り返すハジロカイツブリやカンムリカイツブリを頻繁に観察できました。

どちらも飛来数をさらに増やしていますし、よく見ると夏羽が少しだけ生えてきているようでした。

そして、水面で休むスズガモとキンクロハジロも↓。

キンクロハジロは少し前までは上流でしかほとんど観察できませんでしたが、最近は河口の野鳥観察館前でも群れを観察できるようになっています。

野鳥観察館の前の護岸のすぐ下では、ヒドリガモのペアが採餌していました。

こちらは・・・、顔が見えませんが、オナガガモのペアです↓。

オナガガモは、水深が浅くなって足が底につく場所で泥を踏み踏みして、泥をまきあげては、顔を突っ込んで何かを食べていたようです。

干潟に集まるオナガガモの群れ↓。現在、藤前干潟で観察できるカモの仲間の中では最も数が多いのがオナガガモです。しかし、このオナガガモの群れが見られるのは今のうちで、例年は3月に入るとカモの中では一番早く、あっという間に渡去してしまいます。オナガガモを見たい方はお早めに藤前干潟へお越しください。

また、今日は約800羽のハマシギをカウントできました。

護岸近くの干潟にも少数でしたが飛来し、近くで観察することもできました。

また、干潟近くの護岸では複数のズグロカモメが飛び回っていました。

ほとんどのズグロカモメは、頭頂部辺りに黒い部分があり、換羽が始まっています。これから黒い頭の夏羽に変身していきます。

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ22、カンムリカイツブリ660、カワウ42(8時40分頃に約2,000が上空を通過)、ダイサギ2、コサギ6、アオサギ17、マガモ6、カルガモ4、コガモ8、ヒドリガモ17、オカヨシガモ2、オナガガモ1,504、ホシハジロ23、キンクロハジロ35、スズガモ395、ミサゴ13、シロチドリ31、ダイゼン48、ハマシギ801、イソシギ2、ダイシャクシギ2、ユリカモメ225、セグロカモメ14、オオセグロカモメ3、カモメ33、ウミネコ9、ズグロカモメ19

メジロ、カワラヒワ、ツグミ、シジュウカラ、ジョウビタキ、ハクセキレイ、オオジュリン、ハシボソガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、キジバト、スズメ など


明日の満潮時間10時33分 潮位192cm

明日の干潮時間17時40分 潮位 67cm


※明後日(17日(月))は休館日です。

明後日の満潮時間11時23分 潮位178cm

明後日の干潮時間19時22分 潮位 67cm


18日(火)の満潮時間12時54分 潮位168cm

18日(火)の干潮時間20時54分 潮位 57cm

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静かな護岸

2020-02-14 21:01:04 | 冬の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 9時25分 潮位219cm

今日の干潮時間15時36分 潮位 54cm

 

今日は午後からは雨が降ったりやんだりしていました。

お日様が現れなかったので昨日ほど暖かではありませんでしたが、風がなく、雨がシトシトと降る音が聞こえそうなくらい、静かな日でした。

しかし、昼間の導流堤防や干潟にはカワウやオナガガモ、ユリカモメが数多く飛来していました。

また、干潟が広がった夕方にはシギ・チドリの飛来数が増え、ハマシギは700羽近くをカウントできました。

ダイゼンやハマシギはしばらく少なかったですが、群れが再び入ってきたようです。

 

静かな静かな夕方の庄内川河口の様子↓。何もいないようですが、干潟ではハマシギやダイゼンの群れが餌を探していました。

静かな護岸をイソシギが飛んでいました。

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ8、カンムリカイツブリ461、カワウ2,123、ダイサギ4、アオサギ26、マガモ15、カルガモ4、コガモ4、ヒドリガモ28、オカヨシガモ2、オナガガモ695、キンクロハジロ6、ホシハジロ8、スズガモ340、ミサゴ12、シロチドリ20、ダイゼン26、ハマシギ695、イソシギ1、ダイシャクシギ2、ユリカモメ1,045、セグロカモメ26、オオセグロカモメ8、カモメ137、ウミネコ2、ズグロカモメ4


明日の満潮時間 9時57分 潮位206cm

明日の干潮時間16時27分 潮位 61cm

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小学生の来館

2020-02-13 21:58:30 | 冬の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 8時53分 潮位230cm

今日の干潮時間14時53分 潮位 53cm

 

今日は地元(名古屋市港区)の小学生(約100名)が野鳥観察館と稲永ビジターセンターに来館しました。

干潟のほぼ出ていない午前中の来館だったので、干潟を見てもらうことができなかったのが残念でしたが、野鳥観察館ではミサゴやヒドリガモ、スズガモ、ユリカモメ、カワウなどを楽しそうに観察していました。

学校に帰った後、生徒のみなさんは、出前講座(名古屋自然保護官事務所のアクティブレンジャーさんが小学校まで行って行いました)や、今日の現地での学習をまとめて藤前干潟の新聞を作るそうです。

どんな新聞ができるか楽しみですね。

そして、近い場所にあるので、ぜひ次は干潟が出ているときに遊びに来てほしいと思っています。

 

今日も午後に庄内川河口には干潟が広がりました。

干潟が出始めた時間帯には、タシギ2羽が長いくちばしで採餌しているのを観察できたそうです。

(※タシギの写真は来館者の方に提供いただきました。)

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ12、カンムリカイツブリ550、カワウ362、ダイサギ1、コサギ1、アオサギ23、マガモ15、カルガモ15、コガモ3、オカヨシガモ3、ヒドリガモ32、オナガガモ1,522、ハシビロガモ5、キンクロハジロ12、スズガモ821、ミサゴ15、シロチドリ12、ケリ1、ハマシギ242、イソシギ1、ダイシャクシギ2、タシギ2、ユリカモメ1,223、セグロカモメ37、オオセグロカモメ3、カモメ48、ウミネコ9、ズグロカモメ20

 


明日の満潮時間 9時25分 潮位219cm

明日の干潮時間15時36分 潮位 54cm

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