観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

オナガガモ、早くも旅立ち

2020-02-20 20:34:15 | 冬の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間10時29分 潮位114cm

今日の満潮時間15時57分 潮位184cm

 

雲が多いお天気でしたが、時折陽が射し、穏やかな日でした。

野鳥観察館前では、2月5日に色づいてきたとご報告したヤブツバキのつぼみが初めて開き、鮮やかな花が目を楽しませてくれています。

今日は午前中に干潟が広がりましたが、何だかとてもさみしい・・・。

干潟が現れるとその周りに集まってくるはずのオナガガモの群れがいない・・・?

それもそのはずで、先週まで1,000羽を超えていたオナガガモの飛来数が今週に入って激減し、今日確認できたのは100羽以下でした。

先週(2月15日)の日記では、オナガガモは例年は3月に入るとカモの中では一番早く、あっという間に渡去してしまいますと書きましたが、今年は早くも北へと渡って行ってしまったと思われます。

 

ただ、まだ他の冬鳥たちはたくさん残っています。

今日の野鳥観察館周辺では、ジョウビタキとシロハラを頻繁に見かけました。

何という名前の植物かわかりませんが(ヘクソカズラでしょうか?)、野鳥観察館前で黄色の実を食べていたジョウビタキ↓。

辺りをキョロキョロしながらも、落ち葉をひっくり返して虫などを探していたシロハラ↓。

そして、今日の穏やかな夕焼けです。日がかなりのびてきましたね。

 

今日はさらに嬉しいご報告です。

約1年前の2月16日に、名古屋市港区にある「みなとアクルス一帯」で、藤前干潟が埋め立てから保全され、さらにはごみ減量を目指したごみ非常事態宣言が出されてから20周年を記念して「ごみ非常事態宣言20周年記念イベント」が開催されました(2019年2月20日の日記)

このイベントの中では様々な催しが行われましたが、その中のひとつに「本多”taco-bow”正典さん」と「劇団シンデレラさん」によるコラボミュージカル「天使が町にやってきた~藤前干潟から~」がありました。

このコラボミュージカルでは、歌や踊りで藤前干潟の歴史と生きものたちの魅力をみなさんに楽しく知ってもらえたと思いますし、野鳥観察館のスタッフとしてこのミュージカルの準備をサポートさせてもらった私は出演されたみなさんに大きなパワーを感じて、元気をもらったのをよく覚えています。

そして、このミュージカルを行ってくれた「劇団シンデレラさん」が、昨日行われた「脱炭素チャレンジカップ2020」で、文部科学大臣賞を受賞されたそうです。

日本国内だけでなく海外など多くの場所で、ミュージカルでその地域の生きものや環境の魅力を伝える活動を続けてきた劇団シンデレラのみなさんの努力が認められて嬉しく思っています。

これからますます活躍されることと思います。応援しています。

 

 

2月18日(火)に観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ2、カンムリカイツブリ448、カワウ100、ダイサギ1、コサギ4、アオサギ26、マガモ6、カルガモ16、コガモ6、オカヨシガモ2、ヒドリガモ12、オナガガモ103、ホシハジロ2、スズガモ186、ホオジロガモ1、ミサゴ9、シロチドリ16、ハマシギ350、ダイシャクシギ2、ユリカモメ1,808、セグロカモメ12、オオセグロカモメ8、カモメ10、ズグロカモメ9

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ12、カンムリカイツブリ717、カワウ377、ダイサギ2、コサギ13、アオサギ30、マガモ37、カルガモ58、コガモ11、オカヨシガモ1、ヒドリガモ10、オナガガモ76、ホシハジロ1、キンクロハジロ76、スズガモ564、ミサゴ11、シロチドリ10、ハマシギ201、ダイシャクシギ2、ユリカモメ582、セグロカモメ26、オオセグロカモメ5、カモメ46、ウミネコ11、ズグロカモメ20

メジロ、ジョウビタキ、シロハラ、ツグミ、シジュウカラ、カワラヒワ、キジバト、ハシボソガラス

 


明日の干潮時間11時10分 潮位 99cm

明日の満潮時間16時43分 潮位197cm

コメント
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