Kおばちゃんのつぶやき

日々徒然に思うことの備忘録

歌手は風邪気味?(ハンブルグ)

2007-01-21 23:52:17 | ドイツ
今日は比較的寒い日。
昨日やっと重しになっていプロコの演奏会からひとつ開放され・・今日はぐっすり休むぞ・・と思ったが、朝一度目が覚めてしまった。いつもの時間ではないが・・毎朝だとぎりぎり間に合う時間・・思わず笑ってしまった。

昨日の帰り同じ方向に帰るお仲間が、時間が微妙だったのでどうやって帰るか・・という話題のとき私を除く皆そろって携帯でルート検索を始めた。結果・・kおばちゃんのいつものルートでは終電に間に合わない・・と結論が出、ほかのルートで行くから・・と告げて別れた。
が、結果的に言うと・・十分間に合ってしまった。途中駅で時刻を見て『あれ、これはいけるんじゃないかな?(終電の時刻は頭の中に入っている!!)』と考えたkおばちゃん。本来は別ルートを決めていたのだが・・ためしてみることに・・間に合いました。

アナログのkおばちゃんは・・検索結果を信じませんでした。でも、そのお仲間に鉄道屋さんもいたんだよね・・人間の感覚のほうが鋭い・・と思っているkおばちゃんです。

さて、

○ 12月29日(金)

今日の演目はイタリア人作曲家ヴェルディGiuseppe Verdiの『仮面舞踏会Un Ballo in Maschera』。
このお話は・・スウェーデンのグスタフ三世(1746~1792)に実際に起こった暗殺を題材にしているとか。ただし、オペラでは女性関係のもつれに描かれているが、実際は王権の強化図るグスタフ三世と権益を守ろうとする貴族たちの争いの結果の暗殺だったようだ。実際も共謀者が3人いて、実行者を籤で選んだということは事実だったようだが武器はピストルで、オペラのように即死ではなく体内に残った破片による敗血症で亡くなったとか。ただ、現実に起こった事件を題材にしていたことからなかなか上演許可がおりなかった・・という話だ。コペン在住の友達によると、この題材をもとにしたデンマーク人作曲家ニールセンの『仮面舞踏会』もあるそうだが・・今ひとつだとか。ベルバラのフェルゼン伯爵はグスタフ三世に仕えており、スウェーデン外交の最前線で、マリー・アントワネット王妃に働きかけをおこなっていたそうである。kおばちゃんにとっては『ベルバラ』のほうが親しみやすい??

さてさて1幕目、女声陣オスカーIrena Bespalovaite、ウルリカ役Elena ZarembaヒロインのIndra Thomasはなかなか頑張っているのだが・・主役の一人のグスタヴォ3世を歌ったリチャード・マージソンRichard Margisonが調子が・・声に迫力はないし、かすれている。どうしちゃったのかしら??なんて思っていたら・・1幕終了後カーテンコールの時に劇場支配人(多分)のような方が舞台上に現た。それが、冒頭の写真。何事か・・と思ったら、『ただいまRichard Margisonはのどの調子が良くないので医者の診断を受けているころです。従いました1幕目と2幕目の間に少し長い休憩(本来は予定されていなかったのか?)をとりたいと思います。2幕目以降については医者の判断が出てから・・』のようなことを告げだした。(あ、kおばちゃんは連れに聞きました)ああ、風邪気味?だから声が出ていなかったのね。と納得したkおばちゃんです。それにしても支配人はあわてていたのか?スタッフがあわてていたのか?もって出たマイクが使用できなくて、スタッフのお嬢さんが出たりはいったり・・ま、あまりないことなんでしょうね。マイクを使うということが。

2幕目以降、主役の交代か??と半分わくわくしながら(意地悪おばちゃん!)気にしていたのだが・・2幕目の冒頭にまた支配人が出てきて『医者の判断の結果Richard Margisoはうたい続けます』とのことを今度はちゃんとマイクを使って観客に告げた。

ということで主役交代ということはなく、無事に(ま、迫力にはかけたかな?)終演したのであった。

オーケストラも

とっても良い響きをしていたと思っているkおばちゃんです。
    

そして、本日の指揮者はインディアナ大学卒業のアメリカ人女性Karen Kamensek。現在ヨーロッパではドイツ語圏を中心にオペラで活躍しているようだ。

拍手を受けるKaren Kamensek

そしてこの最後のカーテンコールでRichard Margisoは『悪いコンディションという難局を切り抜けた』という意味だと思うが、聴衆から万雷の拍手を受けていた。なんて、やさしいハンブルグのお客さんたちでしょうね。

そして連れの友人もすっかり女声陣に魅了され、お土産にCDまで購入して、kおばちゃんたちはご機嫌で劇場を跡にしたのでした。


コメント (2)
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