落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

支那の軍拡

2008年03月04日 | 政治・外交
 支那の軍拡は着々と進んでいる。日本円で6兆600億円、その伸びも17%という。実額はその2~3倍ともいわれる。台湾に向けられているミサイルも1000基を越える。
中国国防費 2けたの伸び続く 3月4日 19時35分 NHK
中国の全人代=全国人民代表大会の開幕を5日に控え、全人代の姜恩柱報道官は4日、ことしの国防予算の総額を発表しました。
それによりますと、ことしの国防費は、去年よりも17.6%増加の4177億元、日本円にしておよそ6兆600億円で、20年連続で2けたの高い伸びになります。その理由として姜報道官は、兵士の給与引き上げや装備のハイテク化などをあげるとともに、中国の国防費がGDP・国内総生産に占める割合は1.4%に過ぎず、アメリカの4.6%に比べるとまだ低い水準だと説明しました。
また、急増する国防費が台湾有事に備えたものかという質問に対して、姜報道官は「われわれは平和的な解決に向けて最大限努力しているが、同時に台湾独立を阻止するため、あらゆる準備を怠るわけにはいかない」と述べました。
中国の国防予算は、外国からの兵器の購入や開発費などが含まれておらず、実際は公表されている額よりもはるかに多いと指摘されているほか、公表額だけでもすでに去年、日本を抜いてアジア最大になっており、さらなる国防費の増大は、アメリカや日本など周辺国の警戒感をいっそう強めることになりそうです。

中国の国防費17・6%増、20年連続で2ケタの伸び  2008年3月4日(火)13:36 読売
 【北京=佐伯聡士】中国の全国人民代表大会(全人代=国会)の姜恩柱報道官は4日午前、北京の人民大会堂で記者会見し、2008年の中国の国防予算が前年実績比17・6%増の4177億6900万元(約6兆744億円)になると明らかにした。
  中国の国防費は1989年以来、20年連続で2ケタの伸びとなり、ハイペースの軍備増強に国際社会の懸念が一段と強まりそうだ。
 国防費を含む国家予算案は、北京で5日開幕する第11期全人代第1回会議に提出される。
 姜報道官は、国防費増加分の使途として、<1>人件費など待遇の向上<2>物価上昇に伴う適切な食費の上昇<3>訓練・教育条件の改善費用<4>情報技術(IT)化に伴う防衛作戦能力の向上--などを挙げた。
 その上で、報道官は「近年、国防費の伸びは財政収入の伸びを下回っている」と強調し、「中国脅威論」の払拭に努めた。
 中国の国防予算は、実際の額が公表額の「2~3倍」(米国防総省報告)とされ、透明度が極めて低い。昨年1月にミサイルによる衛星破壊実験を行ったが、戦略目的など具体的な説明をしないまま、「宇宙の平和利用」を主張している。

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」  平成20年(2008年)  3月4日(火曜日) 弐 通巻第2111号

ペンタゴンの「中国の軍事力」報告は「台湾侵攻能力を超える」と予測
 中国の軍事予算は1390億ドル(公表の450ドルの三倍強)

 ワシントンタイムズの辣腕記者ビル・ガーツがすっぱ抜いた。
 3日付け同紙は、ペンタゴンが作成中の「中国の軍事力」報告に依ると中国の軍事予算は公表されている450億ドルの三倍強、1390億ドルに達した、とした。
 ロシアからの武器購入を止めて、国内システムの整合を急いでいるとするNYタイムズの観測とは真っ逆さまの予測である。
ペンタゴンは中国の軍拡が
(1)スピードをあげており
(2)周辺諸国に脅威を与えており、
(3)ハッカー技術が革命的に向上し、
(4)先制攻撃能力を地域的戦力としては備えだし、
(5)公務員、ビジネスマン、科学者をスパイにリクルートしようとする大規模で大胆な諜報活動が同時に進んでおり、米国だけでも400件のスパイ事件の捜索がなされ、
(6)台湾向け短距離ミサイルのCSS6,CSS7が990基から1070基実戦配備済みさらに、毎年百基のペースで増えている。
(7)もしシーレーン防衛能力も備えるようになれば、目前の台湾侵攻以上の軍事力を保有することになるだろうと結んでいる。

 「ワシントン・タイムズ」紙は老舗「ウォール・ストリート・ジャーナル」、名門「クリスチャン・サイエンス・モニター」紙とならぶ保守系の新聞。共和党政権、ペンタゴンなどの情報源からの速報が多い。

 媚中政府、議員、北京詣での民主党幹部はこれをどう見ているのでしょうか。