落葉松亭日記

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太平洋分割、支那のタチの悪い冗談

2008年03月14日 | 政治・外交
 「米中で太平洋を二分して管理してはどうか」-中国軍幹部が米軍にこんな提案をしていたという。以前にもこの話は聞いたことがある。支那はペンタゴンが支那の軍事力について台湾侵攻能力を超えると予測するほど軍拡著しいらしい。
 あながち冗談とは思えない、頭の隅にこういうことも考えているのであろう。

 支那は毒入り食品をまき散らしておきながら白を切り、もはやウヤムヤ状態ではないのか。
 日銀総裁人事は紛糾し英エコノミスト誌から「日本の政治の質が劣悪だ」という趣旨の記事を書かれたそうだ。
 衆参ねじれ現象でますます日本沈没の様相だ。
【主張】 太平洋分割提案 中国戦略の監視を怠るな 2008.3.14 02:47 産経
 「米中で太平洋を二分して管理してはどうか」-中国軍幹部が米軍にこんな提案をしていたことが、キーティング米太平洋軍司令官の米議会証言で明らかにされた。昨年5月に訪中した際の話で、中国が航空母艦を保有してハワイ以西の太平洋をとり、ハワイ以東は米国がとるという構想だ。
 同司令官は「冗談としても、人民解放軍の戦略構想を示すものだ」との解釈を示している。日本にとっても、冗談ですませられる内容ではない。
 太平洋の分割支配構想は、戦略用語で「コンドミニアム(共同管理)」体制とも呼ばれ、少なくとも1990年代末以降、中国側が折に触れて米国側に持ちかけていたという。太平洋の秩序を米中で分割支配し、覇権を共有する戦略的狙いが根底にある。今回の提案はその海軍版ともいえそうだ。
 中国の長期戦略としてみれば目新しいとはいえない。だが、問題は90年代と現在とで軍事力に格段の違いがあることだ。中国国防費は89年度から20年連続で2ケタ上昇を記録、08年度は公表額だけでフランスを上回り、推定額では世界2位となる見通しだ。
 とくに海軍力に関しては、原潜を含む潜水艦戦力が米軍をしのぐ勢いになり、米国防総省の年次報告「中国の軍事力」でも再三にわたって懸念が示されてきたのが実情だ。
 もともとアジア太平洋の平和秩序は第二次大戦以後、日米安保条約を通じて日米両国の協力と協調を軸に築かれてきた歴史がある。日米同盟は、シーレーンの安全や海難救助、災害救援も含めた地域の平和、安全、繁栄を守る「公共財」として東南アジア諸国などからの信頼も積み重ねてきた。
 今回の「ハワイ以西をとる」という線引きには、中国の従来の防衛圏とみられてきた沖縄以西を大きく踏み出そうとする野心もみてとれる。そうなれば台湾有事など周辺事態への対応も含めて、日本自身の安全保障にもかかわる重要な問題となる。
 中国が「平和的台頭」を掲げ、米国が期待する「責任ある大国」として認められたいのなら、まずは既存の秩序を尊重し、自らの軍事的透明性の向上に努めるべきだろう。日米両国は中国の軍事・対外戦略を一層注意深く監視し、説明を求めていく必要がある。