春分の日
春分の日の今日、雨まじりの肌寒い天気だったが、土俵上はホット、波乱もありで面白かった。
12日目両横綱とも土がつく。
1敗 朝青龍
2敗 白鵬、把瑠都、栃煌山
3敗 黒海、高見盛
雅山6-6 送り出し 稀勢の里7-5
張り手の応酬で激しい相撲になった。力をつけてきた稀勢の里は頭を下げて前へ前へ出て行けば勝てると思うが、張られて「なにおっ」と思ったのかも知れない、突き押し相撲の雅山に合わせてしまった感がある。
安馬5-7 下手投げ 朝赤龍5-7
先場所、朝赤龍が立ち会いしゃがんで安馬の足を取るという思いがけない戦法で安馬に勝った。
安馬はその雪辱を期そうと気合いが入っていた。
若ノ鵬6-6 叩き込み 魁皇8-4
19歳が35歳に挑戦。若ノ鵬両手付きのあと引いて叩き込み。「大関に対しての挑戦しかも19歳の伸び盛り故、もっと堂々と胸を借りてゆけ」と解説は注文していた。
琴光喜6-6 寄り切り 旭天鵬8-4
琴光喜は前半戦バラバラで周囲も自分も首をかしげていたが、今日は堂々と好調旭天鵬を寄り切る。残り3日で勝ち越せるかどうかになってきた。
千代大海8-4 引き落とし 白鵬10-2
千代大海はのど輪で白鵬を起こし体をかわして引き落とす。白鵬たたらを踏んで土俵を割ってしまった。
千代大海先々場所の対白鵬戦で肘を痛めた雪辱を果たす。「自分の相撲を取る」というのは関取がよく云う言葉だが、白鵬も相手に合わせてしまった感がある。
琴奨菊6-6 寄り切り 朝青龍11-1
11連勝できた朝青龍は目の前で白鵬が2敗目を喫し、油断があったのではないかとTV桟敷は見た。仕切りを繰り返す朝青龍にちらっと客席を見る余裕があった。好事魔多し、琴奨菊が得意のがぶり寄りで横綱を寄り切った。折角の2敗差が1敗差になってしまった。相撲ファンにとっては願ってもない展開だ。明徳高校先輩に恩返しした琴奨菊はインタビューで満面の笑みだった。