かたてブログ

片手袋研究家、石井公二による研究活動報告。

『片手袋と季節の関係』

2012-11-12 10:00:00 | 片手袋研究発表

一年の中で片手袋が一番多く発生する時期はいつか?それは誰に聞いても「冬!」と答えるだろうし、実際それは正しい。

手袋というものの用途を考えてみると、①手の保護や滑り止め②暖をとる③お洒落のアイテム、といった事が考えられる。冬はこの三つの用途全てにおいて手袋を使用する時期なので、当然落とされる可能性も高くなるのだ。
 

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よって左の写真のように、色んな種類の片手袋を色んな場所で味わえる、まさに最盛期と言えるだろう。

面白い事に、同じ冬でもその年によって若干片手袋との遭遇率が変わってくる。例えば2006年暮れから2007年初頭にかけての冬、片手袋が例年の倍以上(あくまで僕の実感)発生した。何故か?
 

実はこの年の冬は記録的な暖冬だったのだ。つまり、冬だという事で皆、惰性で手袋を持ち歩いてはいたものの、暖かくてつける機会はない。つける機会がない手袋は鞄の中にしまわれたまま、持ち主の意識の外に追いやられていく。手袋に対する意識が薄いという事は、落ちやすい、また落ちても気付かない状況を作り出す。こうして大量の片手袋が発生した、という僕の推理はおそらく正しい。何がなんでも正しい。

なんと、暖冬という気象条件が、皆の気付かない意外な所、片手袋界にも大きな影響を及ぼしていたのだ!
 

さて、かといってそれ以外の季節に片手袋を目撃する事はないか?というと、全くそんな事はない。

一番手袋と縁遠いと思われる夏でさえ、毎年一定数の観測をする事が出
来る。夏場でも作業中は手袋をする機会があるし、なんなら暑さに耐えられず手袋の脱着回数は増えるので、落とす可能性も高くなる。

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左の写真のような軍手やゴム手など、作業系の片手袋(後日、片手袋の分類法の項目で述べる)は夏場、増える傾向にある。

どちらかと言えば片手袋との遭遇率が低いのはむしろ、春と秋のような気がするが、それでも全く出会わない訳ではない。

つまり季節は、片手袋の量と種類に影響を及ぼすものの、観測自体は一年を通じて可能なのである。

だから片手袋をキノコに例えると、旬の味覚を味わう存在としての松茸というより、年間通じて地味ながら安定した旨味を保証するエノキのようなものなのだ。

【今回の結論】→最後のキノコの例えの件は全く不必要。

以上、今日はここまで。