「この鉄の檻はどうやら俺たちの心までは縛れなかったようじゃな!」
と叫ぶシーンがありました。
当時ラフィンノーズのライブでお客さんが将棋倒しになり死亡事故が起きてしまい、ロックコンサートの警備が厳重化された事を受けての発言なんですが。
まあ、日本のロック史に残る名MCですよね。
道路の真ん中にある片手袋を見付けると、僕の心にはいつもこの時のヒロトのMCが胸をよぎります。
ガードレールを乗り越えて写真を撮る訳にもいかないけど、片手袋研究家として記録は撮りたい。しょうがなく遠くから写真を撮るけど、今日の一枚みたいに何が写っているのか分からないような結果になってしまう。
ガードレールという名の越えるに越えられない一線…。
だが片手袋よ、覚えておいて欲しい。車に轢かれ潰されていくお前の気持ち。幾らガードレールが阻んでも、僕の心には届いているからな。
ただ、ガードレールから思いっきり身を乗り出して写真を撮っている自分の姿を客観的に想像すると、僕の心に限ってはもう少し縛られた方が良い気もするんだ…。
♪ゆりかごから墓場まで~ 片手袋が付いて回る~