今回はずっとご紹介したかったけど、著作権的な事が心配で控えていた物件です。
漫画を引用する際のルールを調べましたので、今回ご紹介させて頂きます。
“2010.11.8 読売新聞 『コボちゃん』 第10144回 作:植田まさし”より画像引用
一コマ目:散歩でもしているのか、コボちゃんとおじいちゃんが道端の片手袋を見付ける
二コマ目:おじいちゃん「手袋が落ちてる季節になったなー」。このセリフで注目すべきは、“作者の植田まさしは冬に片手袋が落ちているのを当たり前の事として捉えている”という事が伺える点だろう。さすが大量の四コマを描き続けてきた四コマの神。あらゆるものに対して観察眼を備えている。
三コマ目:落ちている片手袋の指が一軒の家を差している。ここも流石。僕も長年片手袋を研究してきたが、落ちている片手袋がどういう指の形をしているのか?というのも大きな興味の一つだからだ。
四コマ目:やはり片手袋はこの家の女性の落としたものだった。このコマも重要で、女性は鍵を出す際に落としてしまった事に触れている。いずれ月曜日の研究発表で触れるが、片手袋の中には確かに「どうしてその場所に落ちているのか?」が比較的容易に想像出来るものがあるのだ。
いや~、植田まさし恐るべし…。その多作振りとクオリティの安定具合から、僕の友人が“植田まさしロボット説”を唱えていた事があるが、片手袋一つ取ってもこれだけ鋭い観察をしているのだから、それもあながち嘘じゃないかも…。
僕は、僕と落ちている片手袋が遭遇したほんの一瞬を記録しているだけだが、この漫画はたった四コマで「片手袋の発見→発見者の熟考→落ち主への返却」という、片手袋をめぐる幸せなサイクルを疑似体験出来るのだから凄い。
これだけ長年片手袋を研究している僕ですら、落とし主のもとへ返却される瞬間を目撃した事はない(厳密に言えば一回だけあるのだが、その体験談はまた後日)ので、貴重な資料だ。
【本日の結論】→植田まさし、恐るべし。