今日はいつもと違って、ある催しを紹介させて頂きます。
明日、4/12から5/9まで、渋谷のイメージフォーラムで『ジャック・タチ映画祭』が開催されます。何故当ブログでお知らせするのかと言いますと、ジャック・タチの唱えた“喜劇の民主主義”という考え方に僕の片手袋研究は多大な影響を受けているからです。
ジャック・タチはフランスの喜劇俳優兼映画監督です。寡作な監督で『ぼくの伯父さん』などが有名(テーマ曲は誰でも一度は耳にした事がある筈!)ですが、僕が最も見て欲しいのは『プレイタイム』という1967年の作品です。
『プレイタイム』は当時のフランス映画史上最大の予算を掛けて作られた超大作ですが、興行的に大敗。巨大な負債を抱えてしまったタチは以降、まともに映画を撮る事が出来なくなってしまいます。
そんないわくつきの作品ですが、今ではクラシック中のクラシック。見終わった後には誰もが「こんな映画見た事ない!」と驚くと思います。何より先述の“喜劇の民主主義”が最も高いレベルで結実した作品なので、僕の片手袋研究の方向性を決定づけた一本であると言えます。
ではその肝心の“喜劇の民主主義”とは何なのか?それは映画を見て、さらに僕が常日頃片手袋を通して訴えかけている事を考えて頂ければ、と思います。
誰でも楽しく見る事が出来る『ぼくの伯父さんの休暇』や『ぼくの伯父さん』、そして本当に本当に不思議な魅力に満ちた怪作『プレイタイム』。その他日本初公開作なども上映される『ジャック・タチ映画祭』。片手袋に興味を持って頂いている方には絶対にお勧めです!