かたてブログ

片手袋研究家、石井公二による研究活動報告。

『この素晴らしき片手袋』

2015-09-09 22:03:17 | 片手袋研究発表

幾ら片手袋研究に命を懸けても、どうしても考察を積み重ねられない事があります。それは、「家に残された方の片手袋問題」です。

僕がいつも撮影しているのは、誰かが落とした方の片手袋。でもそれと同じ数だけ落とし主の手元に残った方の片手袋がある筈。それらは捨てられていく物も多いでしょうが、何となく箪笥の奥にしまったまま忘れ去られていく物もある。

事実、僕自身そういう片手袋が家の中に幾つかあります。だから以前、こんな記事にご協力させて頂いたりもしました。

手袋を落とした! 残った片手袋の使い道を謎の人物「片手袋研究家」に相談してみた

しかし、自分の家にある残された片手袋について語る事は出来ますが、人さまのお家に伺って取材する、しかも考察を深める程の実例を積み重ねる、なんて事はほぼ不可能。だからこの分野の研究は永遠に放棄するより仕方ありません…。

ところが、ごく稀に我が家以外の室内に取り残された片手袋を目撃する事があるのです。例えばこれ。

Img_4159

これは二年前に「大阪ほんわかてれび」のロケ中に遭遇した片手袋です。仏具屋さんの事務所に取り残された片手袋が窓際に有った為に、外を通り掛かった僕にも見えたんですね。この時は取材クルーの方が仏具屋さんに事情を説明してくれて、色々とお話を聞く事が出来ました(残念ながら放送はされず)。

そして今週。久し振りにこのようなケースに遭遇しました。

Img_0841

室内に無造作に置かれたタイヤ(これも不思議ですが)の上に、片手袋。一体どういう事情でこんな事になったのか?しかし取材クルーもいない状態で単身取材に乗り込んでも、警察を呼ばれてしまうのが関の山。ガラス一枚隔ててすぐそこにあるのに、その距離は果てしなく遠い…。

トランペットを眺める黒人少年よろしく、暫くガラスにへばりついていた僕なのでした。

…それも十分警察呼ばれるレベルだよ!