片手袋研究をする上で重要なマイルールが二つあって、
①出会った片手袋には触れない
というのと、
②わざわざ片手袋を探す為に出掛ける事はしない
というものです。①は片手袋というものが人間の無意識に深くかかわる現象である以上、僕がそこに意図的な何かを加えてしまっては研究にはならないな、と判断したからです。出会った片手袋をわざと面白い形にして置き直したりしたら、ちょっと研究からは離れてしまいますからね。
②も同じような理由で、片手袋って偶然出会うからこそ「あ、あった!」という驚きがある訳で。最初から見付けようとして出かけるのは、少し違うかな?と思うのです。
しかし近年、近所の人などに片手袋研究家であることをカミングアウトしてから、②は若干緩やかになりつつあります。というのも、近所の方が「あそこに落ちてたよ」と教えてくれることが増えたんです。
で、うちの近所に片手袋がある事を知っているのに撮りにいかないのも、それはそれで研究家失格だと思うので。そういう場合は撮りに行くようにしています。
これなんか「あったよメール」が来てから0.5秒で家を飛び出して撮ったんですけど、近隣民家通用口の扉の下にポツンと落ちてるのがとても趣深くて。教えて頂いて良かったですよ。
①のルールはともかく、研究を続けていくうえで②のルールに関しては緩やかに変化していくのかな?と思っています。
…「カミングアウト」ってなんだ、俺?