かたてブログ

片手袋研究家、石井公二による研究活動報告。

『人間の善意の幅』

2017-02-27 20:16:00 | 写真

落ちている片手袋を誰かが拾い上げ、目立つ場所に置いてあげる「介入型片手袋」。

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放置型片手袋からは「落とした人の物語」を感じますけど、介入型片手袋からは「拾い上げた人の物語」が感じられますよね。皆さん、何とか目立つ場所に置いてあげようと、様々な工夫を凝らしています。

でも、様々な形の悪意があるように、善意にも様々な形があるんですよね。

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これらの片手袋、地面にあるので一見放置型に見えますが、いずれも少しだけ地面より高い所にありますよね?これ、おそらく介入型なんですよ。

拾い上げて棒やガードレールに挿したり、ガムテープで電柱に貼ったり、時にはビニール袋に入れてあげたり。そういう手の込んだ優しさもありますが、何となく道路の脇に放り投げたり、中には足でチョチョイと端っこに蹴ったり。

まあ、こういうのも一応善意ではあると思うんですよね。むしろこういう事例は人間の善意の幅の広さを知る事が出来て面白いのです。

なので何となく「放置型=視線を下に、介入型=放置型より若干視線を上に」という思い込みは大間違いです。地面にあっても介入型の可能性はあるので注意してください!