かたてブログ

片手袋研究家、石井公二による研究活動報告。

『神戸ビエンナーレへの道~その10~』

2013-06-19 20:06:18 | 神戸ビエンナーレ2013

・DM完成!!

神戸ビエンナーレに出品する写真の印刷などを全面的にお願いしているニホンプリントさんに、DMの印刷もお願いしておりました。

それが先日ついに完成しました!

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写真はほんの一部で、実際はかなり大量に刷りました。

今年の上半期にかなり話題となった、(現在色々とお騒がせ中)水道橋博士著『藝人春秋』という本があります。僕は昔からファンですが、今回の本は本当に力作で感動致しました。

さて本の内容は当ブログで触れませんが、本の発刊後、水道橋博士がとあるインタビューで「本の作者は書いたらそれで終わってしまう傾向にある。しかし、本を一冊書くという事は子供が生まれるのと同じくらい大事な出来事なのだ。だから僕は一人でも多くの読者に届くよう、書いた後も宣伝など積極的に参加していきたい」と語っておりました※かなり意訳です。

僕の場合、まだ作品の完成には程遠い段階ですが、入選した以上より沢山の方に作品を見て頂きたいです。なので僕もこのDMを携えて広報活動も積極的に頑張りたいと思ってます。

まあ、東京在住なので中々神戸の展示にお誘いするのは難しいんですが…。

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僕と付き合いのある方、いずれ届くと思いますのでよろしくお願い致します!

※追記

今本屋に並んでおります、美術手帖7月号に神戸ビエンナーレ『アートインコンテナ』の記事が出ております。僕の作品イメージも小さいながら出ています。チェックしてみて下さい!


『メイクミラクル』

2013-06-18 20:36:42 | 番外

先日、我が町会の会合にて今回の神戸の展示の事をお知らせしたんです。

当然、僕が片手袋の写真を撮っている事など皆さん知らないので、驚いておりました。

しかし、「僕が何故片手袋を撮っているのか?」といった事を簡単にお話ししますと、とても興味を持って頂き、神戸の事も応援して下さいました。とても嬉しかったです。

そんな中、僕の向かいの方が「手袋とは微妙に違うかもしれませんが、うちも息子のグローブを落としてしまった時に、探しに行ったら誰かが目立つ所に置いてくれていて感動しましたよ」との事。

僕はピーンと来たんです。

「そのグローブって青じゃないですか?」
「…え?はい、そうです」
「僕、それちゃんと記録してますよ!」

そうなんです。その方がおっしゃったグローブ、僕写真に撮ってたんです!

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町会内に落ちてたし、子供用だったし、青いし。ほぼ間違いないです!これには一同ビックリ致しました。

片手袋は落とした人や拾った人の見えない繋がりの象徴だと思って記録してきました。しかし八年目にして、見えない繋がりが初めて見える形で繋がった気がして驚きましたよ。

最初このグローブを見た時、「はて?グローブもいわば手袋みたいなもんか…。でも最初から片方だけで使うんだから、片手袋ではないし。でも隣接ジャンルっぽいから一応撮っておこう!」という感じだったんです。今にして思えば、「あの時の俺、グッジョブ!」

とにかく、これからも片手袋に少しでも関係ありそうなものはキチンと記録しておこうと、決意を新たにした次第であります!


『片手袋の分類法~総括編②~』

2013-06-17 23:59:55 | 片手袋研究発表

・片手袋を分類する事の危険性と利点

さて、何カ月にもわたって毎週月曜日に書いていた“片手袋の分類法”を前回総括してみた。なにしろ物凄く細分化されていて分かりづらかったので。

ただ、この“片手袋を分類する”という行為、やればやる程僕自身、一つの大きな疑問が湧いてくるのだ。

手袋を片方だけ落としてしまう、落ちてる手袋を拾ってあげる。どちらも人間が無意識にしてしまう行為であるし、そこが最大のおかしみ、魅力であると思う。

僕が片手袋を撮り続けるような人間になった最大の影響は、赤瀬川原平さんである事はこのブログでも何度か書いていると思う。その赤瀬川さんもトマソン(知らない人は調べてみよう!)に関して、“人間の無意識”という点を重要視していたと思う。

しかし、“物事を分類する”という行為は、無意識的に拡充していく物事、世界を、人間の意識下に手繰り寄せる行為であると思う。分類が進めば進むほど、どんな片手袋に出会っても「ああ、いつものこれか。これは○○な場所で○○の状況になった時に発生しやすいんだよな」という具合に無意識からは遠く離れていってしまう。

勿論、片手袋を分類する、というのは例えば魚や虫の学術的分類をパロディ的に楽しんでやっている、という側面が大きいのだが、やり始めてからしばらくして上記のような疑問を持ってしまったのである。

しかし、前にも触れたこのタイプの片手袋に出会って疑問は氷解した。

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これは最近急激に増えてきた自転車用のグローブタイプの片手袋である。

クロスバイクなどを中心とした本格的な自転車の愛好家が、何年か前から都心で急激に増大している。それを反映するように自転車用の片手袋も急激に増えているのだ。

しかし、、今までに出会った片手袋の種類などを体系的に理解していないと、このタイプが増えているという事実に気付く事すら出来なかったと思うのだ。

確かに片手袋をガチガチに分類してしまう事は、人間の無意識の面白さを消してしまう行為なのかもしれない。しかし、それをする事によって、時代や流行が生み出すその時々の“新たな無意識”に気付く事が出来る、というのもまた事実なのだ。

いずれにせよ、片手袋を撮っていく過程で、余計な考察など加えずにひたすら撮り続ける、という選択もあったかもしれない。しかし、僕はそうしなかった。そして今は、そうしなかった事で得られた利点を信じてみよう、と思う次第である。


『ヴィヴィアン・ガールズ』

2013-06-16 00:06:08 | 写真

Img_3229ヘンリー・ダーガーもブログやってたらアウトサイダーアートって言われなかったんでしょうか?

ヘンリー・ダーガーから学ぶ事は、人の心を無条件に動かすには、

①圧倒的な量 ②誰にも知られず黙って続ける事

の二つが必要なんだ、という事。

僕の場合、黙ってる事は出来ない性分なんで、それをカヴァーするくらい圧倒的な量の片手袋を撮り続けたいと思います。

という訳で、今日もいつか見たような片手袋写真。それら一枚一枚がいずれ意味を持ってくるはず!


『業』

2013-06-14 23:28:40 | 写真

Img_3239結構大変ですよ、片手袋稼業も。

タクシー乗ってたら外のガードレールに片手袋が挿してあるのを見つけて、家に着いてから自転車で引き返して写真を撮ったり。

終電を逃しそうなのに片手袋が目に入ったら当然撮らなきゃいけないし。

今日の片手袋は知り合いが「あそこにあったよ」と教えてくれたので、無くなってしまわないうちにすぐに撮りに行きました。

ただ、雨が凄くてね…。玄関で合羽を着こんでる時、流石に「何やってんだ、俺…」と思いました。