かたてブログ

片手袋研究家、石井公二による研究活動報告。

『縦横論争』

2013-06-06 21:28:24 | 写真

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上の写真は5/21の記事で投稿した写真ですが。

今日、PCの片手袋フォルダを見てたら全く同じような写真がありました。

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僕が普段から一つの片手袋に対し、アップや引きなど様々な構図で写真を撮ってる事が分かりますね。

こういうのはデジカメや携帯カメラが普及、性能向上したからこそ可能な事で、片手袋は意外に時代の恩恵を受けている活動なんだな、と思います。

今回神戸ビエンナーレに作品を出品する事になり、過去の写真を色々と整理してみて気付いたのですが、僕は縦の写真ばかりで、横の写真を殆ど撮っていないみたいなんです。

今後、写真を展示する機会がまだあるようなら、横もおさえておかないとな、と思いました。写真展をする際にはその方が何かと便利な事に今さら気付いた次第であります。


『神戸ビエンナーレへの道~その8~』

2013-06-05 22:57:14 | 神戸ビエンナーレ2013

・神戸訪問記①

先月、5/27(月)に、「アートインコンテナ」入選後、初めて神戸に行ってきました。

主な目的は…

①作品の協力をお願いする会社へのご挨拶
②会場のメリケンパークの下見
③その後大阪に移動し、作品に必要な資材を販売している会社に見積もり依頼に行く

などです。

今回、とにかく資金不足の中で作品を完成させなくてはなりません。東京から神戸への移動手段は激安高速バスを選びました。

前日の5/26(日)、仕事が終わった後晩ご飯を食べ、22時頃にバスの集合場所である東京駅八重洲口付近に向かいました。

地下から地上に出た瞬間…

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ありました。片手袋が減少しているこの時期、このタイミングで顔を出してくれた片手袋。この瞬間、今回の遠征の成功を確信しました。

突然ですが私、最近ぶくぶくと太ってきておりまして。加えて腰痛持ち&乗り物酔いが激しい体質でもあります。激安高速バスの狭い席と長時間車内に閉じ込められる環境(神戸まで九時間!)は、予想をはるかに上回る辛さでありました。

「こんなのはちっとも苦痛じゃない。だって自分は人間椅子なのだ。それが証拠に『D坂の殺人事件』の舞台の“D坂”は我が家の近所じゃないか!」と、仕事の疲れからか若干意味不明&論旨が混濁している自己暗示を掛けつつ、気が付くと窓の外は朝。

午前七時。三宮という不慣れな土地に降り立った僕の体は、全身ギシギシと悲鳴を上げておりました。

最初の目的地、兵庫駅では八時に待ち合わせの予定があります。その前に関西のうどんが食べたく、立ち食いうどんで腹を満たし、三宮駅へ。

ちょうど通勤ラッシュの時間だった事と、土地勘がない為、間違って大阪方面に乗りこみそうになるハプニングを乗り越え、兵庫駅に到着。

待ち合わせ時間に改札に来て下さったのは、『フレシオンかめや』の井上社長でした。

すみません、思ったより長文になってしまった為、次回に続きます。


『ダブルヒット』

2013-06-04 22:30:00 | 写真

Img_3205久しぶりのダブルヒット。片手袋自体が少なくなってる季節に、嬉しいサプライズです。

小学生の頃、皆で釣り堀に行った時の事です。

始めて釣りをやる奴が一人いて、ソイツの竿にあたりが。「き、きたー!」。叫ぶソイツの周りに皆が集まって水面を見てると、なんとヘラブナが二匹掛かっていたんです(ヘラブナ釣りというのは一般的に針を二本使う仕掛けを使用する)。

初めての釣り、皆から浴びる注目、ダブルヒット。様々な要素が重なり過ぎて、ソイツはテンパッちゃったんでしょうね。なんと興奮し過ぎて釣り堀に落ちてしまったんです!

僕は慌ててソイツの手を掴んで陸に引き揚げましたが、釣り堀に落ちてもなお、竿をしっかりと掴んでるソイツを引っ張りながら、「俺、今トリプルヒットだな…」と思ったのをよく覚えてます。

唐突な、そして意味のない思い出話、終わり。


『メディアの中の片手袋⑧』

2013-06-01 22:28:17 | 番外

このブログでは幾度となく、僕が片手袋を撮り始めたきっかけを書いてますが。

まとめてみると…

(片手袋の存在に気付くきっかけ)
小学校一年生の時に学芸会で演じた、ウクライナの絵本、『てぶくろ』

(片手袋を撮り始めたきっかけ)
赤瀬川さんの『超芸術トマソン』を知り、そこから路上観察学会の本やイベントに触れ、自分でも路上の面白さを何か記録してみたくなった。

(片手袋観を自分の中で形成するきっかけ)
これはまだこのブログで書いていないが、「談志の“人間の業の肯定”を裏返す事で見えてくる人間観があるのではないか?」という思いつき。これについてはいずれ書きます。

以上のように様々なものに影響を受けながら、僕はこれまで片手袋を長年追求してきた訳です。

さて、今日ご紹介するのは、「片手袋を見付けた時に心に湧いてくる不思議な感情」について気付くきっかけとなった映像です。

2002年に発売された、松本人志自選集 「スーパー一人ごっつ」 Vol.1  というDVDがあります。

この番組はリアルタイムでも見ていたのですが、まとめて見る事が出来るようになるのが嬉しくて、当時僕は発売と同時に購入しました。僕がmixiで片手袋コミュニティを立ち上げ、片手袋活動を始める三年も前の話です。

この中に『力の抜ける服で「おはよう」』という企画が収録されています。松っちゃん、木村祐一、板尾創路の三人が待ち合わせの喫茶店に、それぞれが選んだ微妙な服を着て現れる、という企画です。

それはそれでとても面白いのですが、なんとこの企画、最後に三人がテレビ局の廊下に落ちている片手袋を見付けて終わるのです。

この映像の何が貴重かというと、まず“人間が片手袋を見付ける瞬間が映像で抑えられている”という点。

僕はこれまで何千枚と片手袋の写真を撮ってきましたが、それはあくまで「誰かが片手袋を落とした」もしくは「誰かが片手袋を拾ってあげた」、それぞれの状況を点で捉えているだけなのです。

ところがこの映像では、「人間が歩いている→道に片手袋が落ちているのを見付ける」という過程が、線で記録されているのです。

そしてもう一つ重要な点。それは“片手袋を見付けた人の心に浮かんでくる何とも言えない感情が記録されている”という事。

僕は日々出会った片手袋の写真に様々なコメントや考察を加えてますが、見付けた瞬間は何にも考えていない訳です。片手袋を見付けると毎回、必ず心が“無”に支配されるような感覚を味わうのです。

その不思議な感覚が三人の表情から読み取れる。だからこの映像は貴重なのです。

今日ネットで検索していたら見付けてしまったので、皆さまも片手袋界において非常に貴重なこの映像を是非ご覧ください。

そしていつか僕も、片手袋を見付ける瞬間を動画で抑えてみたいものです。

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