木曜日、久しぶりに「そもそも総研」をみて、怒りがわいてきた。
大学を卒業した時点で、700万円の奨学金返済という借金を背負い込む若者がいるということだった。仕事は、生活保護家庭の子どもの支援をするということで、月に22万円なのだそうだが、1年契約の嘱託なのだそうだ。将来の結婚とか、所帯をもつということにも不安があると、その人は答えていた。
若者が社会にでるために、教育を受けたいと思ったら、この国は、自己責任なのだ。お金のない人は、どこまでも、その苦労がついてまわる。
同じ日、「いまあらためて男女共同参画」というテーマで、講演を聞いた。講師は、以前は秋田県内の大学で教鞭をとられ、いまは、群馬女子大で、教えている佐々木尚毅さん。
その中で、北欧では、次世代のために税金を惜しまない。医療や教育費は無償のところが多く、スウェーデンでは、学生の生活費まで国が面倒をみてくれるということだった。国力は人であり、その成長に税金を使っているのだ。若い人が、親元をはなれ、カップルで学ぶ人も多く、子どもを産みながらも、学生をやっていられる社会をつくっている。
子どもは、親の経済事情を選べない。だとしたら、学びたい人間が、等しく教育の機会を得られるように、制度をつくっているという。
教育とは、”人のこころにやさしさをきざむこと” こんな教育理念をもった国家のなんとすばらしいことよ。
北欧は税金が高いといわれているが、日本だって負けてはいない。消費税が10%は目前だし、社会保障費をあわせると、所得の25%ぐらいは行くのではないか。
なのに、なのに、こどもたちの空調もままならぬ校舎、塾にいかなければ、進学できないような教育体制、嗚呼あ あげれば、きりがないが、教育にかける税金の低さは、先進国ではずばぬけて低い。
そしたら、新しくオリンピックのために建てる競技場の建設費が2500億円だって!!
じぇじぇじぇ・・である。 これも税金でやるんでしょ?
大丈夫か・・この国は・・・大丈夫ではないけれど・・・あまりにがっかりなことが多すぎる。