12月2日、祖母が亡くなりました。
97歳の大往生でした。
子供のころは、なにかと可愛がってもらいまいした。
奈良県との県境にほど近い、橋本市の東の端が父の故郷になるのですが、初夏にはホタルが舞い、夏休みには、たくさんのカブトムシと大きなスイカをもらって帰り。
秋には栗や柿を食べ、10月には秋祭りがあり、柿の葉ずしを作ってくれ、おおきなおはぎを食べたことを覚えています。
最も印象に残っているのは、3歳ぐらいのとき、父と叔父に池へ魚釣りについて行った時、池のほとりで足を滑らせてハマり込んでしまったという怖い経験をしたことです。
懐かしい思い出が詰まっています。
そんな懐かしい故郷も、今では山が切り開かれ、大きな住宅街とショッピングモールができていて、洗練された街と化してしまいました。
とはいえ、すべてがそうなったわけでもなく、一部、故郷の風景を留めているところもあります。
そして、おそらく晩秋に故郷を訪れたのは、20年ぶりくらいじゃないでしょうか。
そんな中、見た夕暮れ時の景色が素晴らしかったんです。
山にはクヌギがまだまだたくさんあり、夕方4時を過ぎると、斜めに傾いた日差しに山々のクヌギが黄金に輝いてとても幻想的でした。
都会化されつつある故郷も、かすかに原風景を留めている今のうちに、写真に納めておかなければ・・・
いつもやさしかったおばあちゃん、ありがとうございました。