悲しいニュースが流れた。エベレスト南西壁ルートに無酸素単独で挑んでいた登山家の栗城史多さんが遭難死された。
無酸素単独で今回8度目となる挑戦だったけど、またしても撤退。その下山途中で遭難したようだ。彼のこれまでの挑戦について無謀だとか力量がどうだとか色々と批判めいた論評が多く聞かれたけど、誰になんと言われようと彼は彼らしく自分の意志で目標に挑んで敗退したということがすべてで、そういう生き方を他人がとやかく言うべきではないと僕は思う。
栗城さんは35歳の挑戦だった。僕が尊敬する冒険家、植村直己さんは43歳の時、マッキンリーから帰らぬ人になった。栗城さんはただやりたいことにすべてを賭けて挑んだ。彼らしい生き方を最期まで完徹できたのだから彼は幸せ者だ。ご冥福をお祈りする。