風になれ

大自然のふところで山歩きを楽しむ生活。
いつの日にか、森にそよぐ風になれたら・・

吉備の中山を歩く

2015-12-13 | 山歩き


 日曜日に古い山仲間4人で吉備の中山を歩いた。吉備の中山は備前・備中にまたがる山塊で古墳も多く、西の麓には吉備津神社、東の麓には吉備津彦神社が鎮座する古代史の宝庫の地だ。吉備津彦神社から登り始め、宮内庁管理下の御陵までのんびりとおしゃべりしながら歩いた。



 真かねふく 吉備の中山おひにせる
    ほそたに川の おとのさやけさ
 
 下山後、岡山駅まで電車で引き返し、居酒屋「鳥好」に駆け込んだ。まずはビールで乾杯。20代の頃から一緒に山で汗した何十年来の山仲間だ。心許しあう友と酌み交わす酒はひときわ美味しかった。


BE-PAL流の自給×複業

2015-12-11 | 田舎暮らし


 先週に続いて、今日からまた忘年会3連戦だ。緒戦は元気よく、酒もたくさん呑めるけど、歳なので第3戦になるとテンションも自然と下がってしまう。でも人とあれこれ話をするのは楽しいので、連戦であっても何処へでも喜んで出掛けていく。毎年、この忘年会シーズンは体によくない不健康な生活になるのは仕方ないかあ。

 月刊誌BE-PALの1月号が家に届いた。今月の「ルーラルで行こう!」は「自給×複業」だ。



 月3万円仕事をいくつか持てば、自由な時間が持てて心豊かに暮らせるという暮らしの意識改革だ。
 月3万円ビジネスの七つの基本として掲げてあるひとつひとつが面白い。
 1 小さな仕事を複数持つ
 2 ひとつの仕事で3万円以上稼がない
 3 いいこと、楽しいことしか仕事にしない
 4 仕事のために大きな借金をしない
 5 支出の少ない暮らし(自給)を目指す
 6 人とのつながりを大切にする
 7 ローカル、アナログに徹する

 長くサラリーマン生活を続けている身としては、憧れの暮らし方だけど、リタイア後の生活のあり方を考える上で参考になりそうだ。 


森林飽和の放置林と薪ストーブ

2015-12-10 | 薪ストーブ


 月刊誌BE-PAL 12月号「地方創生時代の歩き方 ルーラルで行こう」に「放置林×薪ストーブ」と題する面白い記事が載っている。
 日本の国土の7割を占める森林の4割は自然林や里山の薪炭林を皆伐してスギ、ヒノキなどの樹種に植え替えた人工林だ。戦後の植林ブームに植えられた針葉樹は伐採適齢期を迎えているけど、国産木材は低迷していて間伐作業も不十分で価値ある商品を生み出せない悪循環に陥って放置されている。日本全体で年間約8千万m2の森林資源が蓄積されている森林飽和の状況なのだとか。
 そこで間伐材をエネルギー源に捉え直して、燃やして活かそうというわけだ。バイオマス発電のように木材を燃料にして蒸気タービンを回して発電する動きも電気の固定買取制度や補助金制度などを背景に全国的に広がっているけど、これからは薪ストーブの時代だ。
 針葉樹は薪ストーブに不向きだと思っていたけど、木が持つ熱量は完全に乾燥した状態の木の重量あたりではナラ1kgとスギ1kgは同じで、どの樹種も同じなのだとか。薪ストーブには広葉樹という固定観念は思い込みだったようだ。

 息子の工房と僕の秘密基地には薪ストーブがあって、息子は今の季節は毎日薪ストーブを焚いて生活をしている。街中では薪ストーブ生活は難しいかもしれないけど、森林飽和状態の日本だからこそ、山に放置されてきたC材を使ったクリーンでクールな薪ストーブ生活がもっと広がってもいいと思う。


街の介護力

2015-12-09 | 健康


 日本経済新聞のサイトに「あなたの街の介護力は?」というコーナーがあったので、僕が住む岡山市をチェックしてみた。医療ランクは7段階の6(充実している)、介護ランクは5(やや不足)だった。医療ランクは「一般病床の数、手術のための全身麻酔の実施件数、病院まで車でかかる移動時間などの評価項目をポイント」にしたもので、介護ランクは「2040年の介護施設の受け入れ能力を示し、介護ベッドの数をもとに分析」したものらしいけど、僕の住む町はいずれも高いポイントだったので一安心した。
 岡山市の医療面での充実度は肌で感じている。家から通院可能な医療機関として岡山大学付属病院、川崎医大付属病院、日赤病院、済生会病院をはじめ、レベルの高い総合病院が数多くあるので、いざという時に不安に感じることはない。老後を考えると、恵まれたこの地で暮らせることに感謝だ。

日本国憲法誕生の原風景

2015-12-08 | トイプードル


 ラジオ深夜便「明日へのことば」で保阪正康の昭和史を味わう(再放送)を聴く。68年前に誕生した日本国憲法の公布にまつわる原風景の話だ。僕はこの世に生まれていない時代だけど、戦禍から日本が立ち上がり、国民が日本国憲法に未来を託して歩み始める象徴的な出来事だったことが想像できる。今、改憲論議が喧しいけど、これまで誕生から今日まで日本国憲法が果たしてきた役割を冷静に分析した上で、時代の移り変わりとともに何がそぐわなくなっているのか国家の将来像を見据えた上で慎重に改憲の論議をしなくてはいけないと思う。国家百年の計なのだから。

 保阪さんの話に影響を受けて、これまで机に積み上げていた「康子十九歳 戦禍の日記」(門田隆将著)を読み始めることにした。膝の上で気持ちよさそうに睡るハンナを見つめながら、平和な時代だからこそ戦禍の日記から学びたいと思う。

映画「杉原千畝」を語り合う

2015-12-07 | Weblog


 息子夫婦が家に泊まりに来てくれた。近くの居酒屋に行き、映画「杉原千畝」を語り合う。自分の心に正直に、気高く、誇りを持って生きた杉原さんに対する感動を息子夫婦と共感できたことが嬉しかった。
 「すべてを失ってもついて来てくれるか」との問いに「はい」と答えて、杉原の決断を後押しした妻幸子の存在が素晴らしい。「日本のシンドラー」は夫唱婦随の幸子の存在抜きでは語れない。ともに日本の誇りだと思った。

薪ストーブの前でボーッとする贅沢

2015-12-06 | トイプードル


 日曜日の朝、薪ストーブの薪をもらいに玉野に行き、薪を息子の工房に運んだ。ハンナも一緒だ。玉切りした薪を軽トラに積む作業をハンナはじっと眺めていた。
 来週、スプリッターで薪作りをすることにして、今日は玉切りした薪を積み上げただけで作業終了。



 工房の薪ストーブの前で、炎を見ながらハンナと一緒にボーッとする。あまりの気持ちの良さにウトウトしてしまった。
 こんな日曜日の時間の過ごし方もいい。何もしない、何も考えない贅沢。林から野鳥のさえずりが聞こえてきた。



 息子のお嫁さんがドライカレーのランチを準備してくれたので、ご馳走になる。食後、ハンナと工房の周辺を散歩。のどかな田舎の道をのんびりと歩くのは最高に気持ちいい。
 夕方、息子夫婦と近所の居酒屋に行く約束をして、工房をあとにした。
 杉原千畝の映画を観た話をしたら、息子夫婦も午後、TOHOシネマ岡南に行くことにしたようだ。老若男女を問わず、広く多くの人にあの映画を見て欲しいと心の底から願っている。
 

映画「杉原千畝」を観る

2015-12-05 | トイプードル


 9時からトリミングの予約していたK-Nineにハンナを預けて、TOHOシネマズ岡南へ向かった。今日から封切られる映画「杉原千畝」を観るためだ。
 二時間を超える長編の映画だったけど、終わりまでスクリーンに釘付けにさせられた。久しぶりに見ごたえのある良い映画を見た。
 ナチスドイツに追われるユダヤ難民に日本国政府の決定に背いて杉原領事はビザを発給し続ける。領事館閉鎖を目前にして、自らの信念でビザを発給して多くのユダヤ難民の命を救った杉原千畝。激動の第二次世界大戦のヨーロッパで世界を変えたいという信念を持った外交官が悩み抜いた末にビザ発給を決断し、地位も安定した生活もすべてを失う覚悟でユダヤ難民を救う道を選んだ杉原千畝。世界に誇れる立派な日本人がいたことを誇りに思う。 

 映画の余韻に浸りながらK-Nineに予定の12時前に戻ると、ハンナのトリミングは終わっていた。見違えるほど美しく変身したハンナはまばゆく輝いて見えた。杉原千畝の映画でもユダヤ難民の女の子はハンナという名前だった。ハンナはユダヤのネーミングなのかもしれない。それもいいよね、ハンナ。


卒寿に乾杯 ハッピーバースデーを歌う

2015-12-04 | 健康


 今週と来週は週末に忘年会3連戦が続く。
 木曜日の夜、岡山市内の小さな漁港、小串港にある料理屋で忘年会を開いた。ちょうど90歳の誕生日を迎えた会社OBがおられたので、皆んなでハッピーバースデーを高らかに歌って祝った。心身ともに健康な卒寿の方で、僕と同じように呑み、食べ、普通にカラオケを歌われる。ピンピンコロリであれば、このような晩年まで長生きするのも悪くないなあ。歳をとるお手本のような人だ。たくさんの元気をもらって家路についた。
 
 家に着くとハンナがお腹を空かして待っていた。散歩の後、ご飯をあげて、少しだけ遊んであげる。土曜日の朝、ハンナの美容室に予約を入れているので、また見違えるように美しく変身するはずだ。今から楽しみ。
 ハンナはいつものように僕の腕枕で心地良さそうに眠った。


法人実効税率を早く25%程度に

2015-12-03 | Weblog


 今朝は雨が降っているのでハンナの散歩は取りやめ。雨の日に散歩を強行せずに、膝の上でまったりが自然派ハンナ流だ。
 待てば海路の日和あり、上がらない雨はないんやでー。雨音に耳を傾けながら、僕の膝の上でウトウトしている。



 来年度から法人実効税率が29.97%に引き下げられそうだ。諸外国と比べて日本の税制、法人実効税率が高すぎると言われ続けてきた。現在の32.1%から29.97%に引き下げ、その減税分は外形標準課税などを広げて確保する今回の税制改正案は納得性が高い。
 でもまだまだ日本の法人実効税率は高すぎると思う。世界水準の法人実効税率まで引き下げないと日本の企業は熾烈な世界市場で互角に戦えない。今回初めて20%台になったので、これを起点にさらに段階的に引き下げられ、早く25%程度の法人実効税率になることを願うばかりだ。



 

運と愛嬌 松下幸之助の慧眼

2015-12-02 | Weblog


 政財界のリーダー養成機関として創設された松下政経塾の面白い話を、ある雑誌で読んだ。塾生の選考は筆記試験・体力試験の第一次選考、理事との面接試験の第二次選考のあと、松下幸之助塾長との面接が行われる。松下塾長が塾生を選ぶ最終の判断基準は「運」と「愛嬌」だったのだとか。
 不確実性の時代、勝負を決するのはリーダーが生来持っている運だというのだ。ナポレオンも将軍を任命するときその男の「運」の強さを探ったという。孫正義も「成功したかったら運のいい人と付き合え」と言っているようだ。
 「運」と「愛嬌」。「愛嬌」は努力で高めることができるけど、「運」のいい人になるにはどうすればいいのか。運のいい人と付き合えば運のいい人になれるのだとか。
 運があるかどうかわかるのかという質問に対して、松下塾長は私には分かると断言したそうだ。

 この記事を読んで、確かになあと僕の拙い経験でもこの「運」と「愛嬌」の話には素直に頷けた。毎年、新入社員を見ていて、いずれ会社で力を発揮してリーダーになりそうな人、会社の戦力になりそうな人にはその人格に漠然とした特有の雰囲気が漂っている。その特有の雰囲気が「運」と「愛嬌」ということなのだろう。
 僕の人生も残り少なくなってきたけど、できることなら「運」と「愛嬌」のありそうな多くの人と付き合って、明るく楽しい余生にしたいものだ。決して、いかにも運がなさそうで愛嬌の少ない人との付き合いを拒むという偏狭な考えではないけれど・・・。


年賀欠礼と断捨離

2015-12-01 | Weblog


 師走に入った。伯耆大山にも新雪が積もり、すっかり冬化粧したとの便りも届く。
 カミさんの一周忌の法要と納骨も無事終わり、少しだけ肩の荷が下りたような安堵感を覚える。カミさんの後を追うように、今年の一月、郷里の僕の母親が亡くなったので、年賀欠礼の葉書を出すことになるけど、まだ全く準備ができていない。断捨離を兼ねて年賀状の送付も大胆に見直して整理してみてもいいかなあとも思っている。
 これまで毎年、年賀状にしたためてきた家族の様子も、90歳の義母との静かな二人暮らしでは書く内容や話題にも事欠く。形式的な通り一遍の賀状では出す意味がないとも思う。どうしたものか。