「しかる」と「しかられる」
韓国語には「きょうだいげんか」にぴったりの単語がありません。兄弟,姉妹など「きょうだいの間」を意味する동기간〈同氣間〉という単語はありますが,동기간 싸움とは言いません。さて,きょうだいげんかをしてしかられるのは,ふつう,年上の方です。しかし負けん気の強い弟ならば,お姉さんを泣かしてしまうこともあるでしょう。
「しかる」と「しかられる」のような,能動表現と受動表現の韓国語での使い分けは,日本語話者にはちょっと難しい問題です。
・우리 아이가 전혀 말을 듣지 않아 좀 야단쳤어.(うちの子が全然言うことを聞かないからちょっとしかったの)
・요즘은 옛날같이가 않아 무조건 꾸짖으면 안 되요.(いまは昔のように頭ごなしにしかったらだめよ)
このように大人が子どもをしかるのは야단치다,꾸짖다といいます。両者同じニュアンスですが,야단치다のほうが漢字語なのでやや強い感じがします。
・부모가 아이를 야단치다(親が子どもをしかる)
・사장이 책임자를 야단치다(社長が責任者をしかる)
・부모가 큰 소리로자 자식을 꾸짖다(親が大声で子どもをしかる)
・선생님이 학생의 잘못을 꾸짖다(先生が学生の過ちをしかる)
逆に子どもが大人にしかられるのは,야단맞다,꾸중을 듣다です。
・나는 늦개 집에 돌아왔다고 부모님께 야단맞았다.(私は帰宅が遅いと親にしかられた)
・어렸을 때 형제끼리 싸움을 해서 엄마한테 자주 꾸중을 들었어.(子どものころ,兄弟げんかをしてよくお母さんにしかられたよ)
そのほかの表現として혼내다,혼나다があります。혼내다は「しかる」,혼나다は,「しかられる」と言う意味です。一緒に覚えておきましょう。
・감독은 선수를 가차 없이 혼냈어요.(先輩は容赦なく選手をしかりました)
・수업 중에 수다를 떨어서 선생님께 혼났어요.(授業中おしゃべりをして先生にしかられました)
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