かずの里山ハイク

山や花、日常の出来事などの気まぐれブログ

丁々発止

2009年11月26日 | 雑記

最近、業務の関連で経営幹部を務められているキャリアウーマンと
やりとりする機会が偶然だろうが多くなった。

どの方もご多聞に漏れず、長年キャリアも積まれ、話していても
その丁々発止のやり取りは、小気味良ささえも感じてしまう。

自身の業務用名刺には、人材育成支援コーディネーターという
訳もわからない?肩書も付いていて、対人折衝や文章作成能力
なども必要な仕事になる。

未熟さも感じながら仕事を続けているが、このように言語力も
備わっている方と折衝しているとこちらも頑張らんと、という気にもなる。

そういうものはいろんな修羅場もくぐりぬけていないと備わらんのではと
思ったりする。

そういう中、昨日クローズアップ現代という番組で最近、若者の中では
言語力の低下が目立っているとのこと。

言語力とは自身の主張、言いたいことなどを論理だてて相手にわかりやすく
伝える能力のことらしい。

作文や論文などを書かせても同じような傾向があるらしい。原因としては
小さい頃の家族や同級生との対話、コミュニケーション不足もあるらしい。

また、携帯電話の普及で短文メールのやりとりに慣れ過ぎていることも
一因らしい。

番組の中で消防士を目指している若者の模擬面接の様子が映しだされていた
想定していた問答にはすらすらと答えられるが、模擬面接官から
「あなたの故郷の仙台はどんな町ですか?」と問われると、言葉が出ずにいた。
本人曰く、頭の中にはイメージが浮かぶが、言葉としては出てこなかったとのこと。

自身も若い頃、役職任用面接で質問の応答に窮したことがある。
そのほとんどは想定内のことで、過去・現在・未来、昨日・今日・明日、
起承転結などもわきまえて論理的に答えていた。
最後に「あなたの夢は何ですか?」ときた。足元の課題解消に動きまわる日々
だったので、夢など考える余裕などあるはずがない。

だが、間を置かず、「企業というものは先行投資が出来ないと将来も見えなくなる。
設備や人的な面も含め、常に先行投資の出来る職場づくりをしていくことです。」
と訳もわからんことを答えた記憶がある。

面接者はちょっと違った角度で質問し、受ける人の幅の広さや器量、対応力など
を見たかったのだろう。その面接はOKだったが、直後は反省しきりだったことを
覚えている。

でもその当時から人間的にもあまり成長出来ていない自覚がある。
生まれつきの小心者はなかなか脱皮も難しいようである。

やはり自らの性分として人混みや華やかなところは似合わない。
庭の片隅で、ああでもない、こうでもないと一日中ごそごそすることが合っている。
しばらくは庭ごもりが続くことだろう。