かずの里山ハイク

山や花、日常の出来事などの気まぐれブログ

ぶらり大海山

2006年02月05日 | 山歩き

約1ヶ月ぶりだろうか、窮地は脱したのでぶらりと大海山に出かける。歩いたコースはいつもの通り、ぐるっと周回コースだ。


千坊川砂防公園に着くと、車が数台止まっていた。大海山は今日もそこそこの人が入山しているようだ。

親水ゾーンから右、中間ピーク、左、勘十郎岳を望む。

公園東南部奥の道標には杖が立てかけられていた。またこの手前に木の枝が倒れかかっていたがきれいにかたずけられていた。ありがたいことだ。

やや薄暗い孟宗竹林の中を歩く。竹林の中を歩くのはここだけだが独特の雰囲気を持っておりコースに変化をつけてくれる。

見晴台から見慣れた郷土の風景を望む。ここで3名の登山者に出会う。簡単な挨拶を交わした後、そそくさと大海山頂へと向う。

大海山頂の少し手前、勘十郎岳と火ノ山連峰が見渡せる切り開きがある。3年前山友と枝打ちをした場所である。注意しないと見逃すのでほとんどの登山者は気がつかないだろう。稜線の重なりが美しい。

大海山頂に着くと5名のパーティが昼食の真っ最中、「どこから来られましたか?」と声をかけると、○○さんと逆に声をかけられる。何と某会の一昨年忘年登山で大海山を一緒に登った方だった。今日、私はコーヒーのみしか持参してなかったが、ちゃっかり、おにぎり2ヶ頂き、昼食にありつけた。しばし楽しい談笑の時を過ごし、勘十郎岳から公園駐車場まで行動を共にさせてもらった。

1ヶ月ぶりの大海山頂だったが、一部の木が刈り払われ展望が一段と良くなっていた。また小ぶりながら立派なケルンも造られていた。実は私も登る度に山麓から石を運び上げていたが、愛好者のなせる技であることは容易に想像できる。うれしいことだ。

山頂付近の日陰では昨日降った雪が一部残っていた。なごり雪というにはまだ早すぎるだろう。

樹上及び樹幹から望む勘十郎岳と火ノ山連峰、大海山は火ノ山連峰の格好の展望台だ。全山縦走をして眺めると感慨もひとしおになるだろう。

まだどんどんと山に行ける状況でもないが、少しは気持ちのゆとりも出来たようだ。しばらくは近場の山のリピートになりそう、少しでも楽しめたらそれで十分、贅沢はいえない。


もがり笛

2006年02月02日 | 雑記
 もがり笛?聞きなれない言葉である。強い季節風が吹き荒れる日、木の枝や電線から、
ヒューヒューと笛のような音が聞こえることがある。この音のことを、古くから「もがり
笛」と呼んでいるらしい。

 「もがり」とは、電線や物干しざおなど、細くて長い棒状の物を指し、この「もがり」
に強い風が当たると、風下に空気の乱れが発生し、音を出す。この音が、ちょうど笛の音
に似ていることから、名付けられたらしい。

 強い風の吹く夜に外から聞こえる「もがり笛」、物悲しく聞こえたり、心地よい季節の
音に聞こえたりする。現在はなんだか無機質な音に聞こえなくもない。明日からまた寒気
が入りそうな気配、さてどんな音に聞こえるのだろうか?

 この何気ない季節の音も時の移ろいと共に感じ方も変わってくるのだろう。ワクワク感
を感じるようなら精神的にも前向きで健康的な心理状態と言えるだろう。人の心は複雑怪
奇、同じ音を聞いても感じ方は千差万別。共有、共感できるようになればとても幸せなこ
とだ。