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スイスを真似ると日本が滅ぶ

2015年08月08日 08時51分33秒 | その他
 外務省によれば、スイスをイメージするものとしてマッターホルン、ハイジ、時計、チーズ、チョコレートなどが挙げられています。のどかで、平和の象徴、目指すべき理想の国家と考える人も多いと思います。(外務省のホームページの「わかる!国際情勢」のvol.113)

 先日放送された「教科書で学べない戦争」で、スイスの民間防衛の一部を垣間見ることができました。話には聞いた事がありますが、映像で見るのは初めて。

 スイスでは兵役義務が有り、その間武器も貸与されます。放送では普通の家のキッチンに戦闘用の自動小銃が格納されていました。国内のあちこちに敵の侵入に備えた小口径の大砲(多分、対戦車砲)付きのトーチカ(コンクリート製の砲台)が無数にあり、なかには民家に擬装されたトーチカもあります。さらには核攻撃に備えて国民全員が入っても人数的に余裕のある核シェルターが備えられています。つまり戦争への準備は常に整っています。確か「民間防衛」の本も国民に配布されていると聞きます。

 スイスの隙の無い武装ぶりを示す逸話として、第二次大戦の際にナチスドイツがスイスに侵攻しようとして、犠牲があまりに大きいと予想されるために侵攻を諦めたと言う話を聞いた事があります。隣国オーストリアは同時期、ナチスドイツの巧妙jな謀略と脅しに屈してドイツに併合されています。万全な備えをすれば軍事大国のナチスドイツでさえ攻められなかった事は、日本も参考にしてよいと思います。

 ただ現状で、日本の周辺国が日本への侵攻を躊躇するだけの防備をと言うと、通常兵器だけでは万全とは言えず、中国、ロシアを念頭に置くのであれば、核弾頭を有する弾道ミサイルおよびその発射のための手段を製作して保持する事も考えられますが、日本では法律により核兵器の製造、保有は禁止されています。

 スイスはハリネズミのような武装の一方で、対外的に永世中立を宣言しています。日本人から見れば崇高な理想を実現したものと思いますが、実際にはスイスは欧州の変わり者とみなされているらしく、永世中立の宣言は悲壮な覚悟と言うべきもの。

 なぜなら永世中立とは、未来永劫スイスは国の方針として周辺国を助けないと言う事なので、当然の見返りとしていざと言う時には誰も助けてくれず、自国のみで戦わなければなりません。

 外国から攻められ、最悪の場合は自ら国土を焦土と化して(すべて燃やしてしまう事)、占領するメリットが無い事をアピールするなどもスイスの方針として決められているとか。とすると最悪のケースになれば、終戦時の日本の焼野原のような光景になってしまい、スイスの国家が消滅する恐れもあります。

 従って、永世中立が理想であるとは考え物であり、周辺友好国との相互安全保障を二重三重にして備えるなどして、万一の場合に一国で戦う愚は避けるべきと思います。


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