ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

語り部を引き継ぐ

2015年08月12日 08時50分11秒 | その他
 8月6日や8月9日の報道などで、実際に体験された方々が高齢化し語る事が難しくなったため、体験を将来に引き継ぐ目的で、語り部の役割を体験の無い年代にも担わせようとの意見をよく聞きます。

 内容を正しく後世に伝える事は意義が有りますから、制度や仕組みを検討する必要性は大いにあると思いますが、同時に懸念も生じます。

 体験者自らが話す内容は実体験に基づくために、多少の記憶違いや表現の問題は有っても、内容の正確さは有る程度確保されていると思います。

 けれども、体験者でない人が体験者から聞き、あるいは体験者が文章化したものをベースに語る場合は、裏付けとなる実際の記憶が有りませんから、アナウンサーのように一字一句違えずに語るのならともかく、かみ砕いて語るなどの場合には自然と脚色が加わって実際とのずれが生じ、しかもそのズレに誰も気が付きません。

 語り部が肉親やごく親しい人の場合、体験者の思いからそれほど離れることなく語ることが出来ると思いますが、体験者との関わりが無い人の場合、個人の考え方が投影され、意図しようとしまいと内容が変わっていく恐れが有ります。まして、特定の思想が意図的に加われば内容が歪められます。

 民間の語り部の後継者については適否がどうであれ、誰が何をしようと自由と思いますから、人選に口を挟む訳には行きませんが、出来れば公的な立場の語り部を養成し、偏りの無い内容を後世に伝えられたらと思います。


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